第2話
さっきの二人はこっちの方にいったはず。
他の道に心当たりがない以上
俺もなにかの試験を受験したのだろう。
奥の方で戦いの気配、戦っているのは?
俺は様子をうかがった
さっきの二人が一匹の獣人系の魔物と戦っている。
つーかあの二人息の合ったコンビネーションで
的確にダメージを与えてる。
こりゃ俺の出番はねー。
そう思った時魔物は急に逃げ出した。
その進行方向には俺、
(まずい完全に油断した。)
なにか武器が欲しい、偶然足元にあった石で反撃する。
ボゴ、凄い音を立てて、魔物は倒れ動かなくなった。
「早くとどめを刺さなきゃ」
俺はもう一発石で殴った。
「さっきの人大丈夫?」
「ああ、何とかね」
二人はすぐに離れてなにかの箱を調べ始めた。
「確か試験の問題はあの魔物の眠っていた棺の
底に書いてあることを読んでくることだったな。」
「ええ、受験時にもらった首飾りの宝玉をかざすと
受験生とそれに対応するパスワードが現れることになってます。
受験生同士の共闘を認める代わりに、全員一緒に行動させるため
受験生一人、一人に全く別のパスワードが設定されているはず。」
ということは、俺自身も棺の底を調べる必要があるな
首飾りは、うん、ちゃんとある。
二人が去ったあと、俺自身のパスワードを覚えて
帰り道は、あの二人についていけば大丈夫だろう。
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