お転婆は元を辿ると外来語
「さて、来てみたはいいものの...」
戦火の町ムスペルヘイム...いくつもの小規模組織が小競り合いと縄張り争いを繰り返す町としての機能を全て放棄した町。その辺をふらつくだけで死体が転がっていたり、いきなり家が燃え始めたり、大男たちが
で、何故こんな所に来たかというと...
「レニちゃん聞こえますか~」
「あぁ、問題ない」
「はい~ではこれより
「長文お疲れ、約四百文字くらいか」
今までのやり取りを全部口頭で説明してくれた
「いきなり呼び出してすまんな芽衣」
「いえ、ガランサス様に仕えることこそ
「...殺しに来といてよく言うよ」
「...あれはまだ出会う前ですのでノーカウントです。して...その腕は?」
「ちょっといろいろあって弾き飛ばした」
あぁ、なるほど...と言った顔で芽衣はポケットから小さな袋を取り出し更にその中から錠剤のようなものを出して手の平に乗せる。
「仙〇だ食え...」
「どう見ても錠剤だろ」
私はツッコミを入れながら錠剤を口に放り込む。すると...
「アガッ!」
先ず感じるのは舌を
「戻ったか」
いろいろあって弾き飛ばした腕はいつの間にか元に戻っていた。傷もなく正常に動く腕...この錠剤はあのいけ好かない神が造ったモノで飲めば
「ふぅ...で、なんでお前ナース服なの?...しかも黒ナースてニッチすぎるだろ」
「ちゃんと
「言い方!」
「ご安心を...メイド服の時とは違って多少の応急手当はできますので」
「レニちゃん~あんまり遊んでるとナビやめますよ~」
「...すまん」
無線越しにお叱りを受け本題に戻る。
...約一時間後。
「これは...」
芽衣に呼び出された私が見たモノは男の死体だった。
「先ほど
「所属は?」
「軍属ということしか...ですが様子からして二十分は経っていないかと」
「つまり...」
「はい、この先にいるのは間違いないかと」
「...行くぞ」
芽衣と共に走り出す。通路を抜け広場らしき場所へ出る。すると...
「っ...新手か」
「
そこには先ほどの死体と同じ軍服を着た大男達とそれに囲まれている二人の男女。男の方は黒いローブに眼帯...トゲトゲした黒髪、身長は160cmくらい。小柄で中二病感満載な恰好だ。女の方は鼠色の髪にどこかの学校の学生服...身長は150cmくらい。状況を見るに...
「その二人が
無線機からこの場にそぐわないのっぺりした声が聞こえた...って言おうと思ったけど隣の黒ナースを思い出しやめた。
「ガランサス様」
「先ずはこいつらを片づけ「全部ぶっ飛ばす!」「了解っす!
「やべ...」
軍服達を片付け
「芽衣!」
「お願いいたします!」
芽衣が私の背後に来たことを確認に即座に
「魔眼...解放!
眼帯を外して男がそう叫んだ瞬間、彼の前にいた軍服たちが胸に手を当てその場に倒れる。
「
「っす!...Load:
少女が自らの
「ぐはッ!」
瞬く間の一瞬、彼らを囲んでいた軍服達が地面に転がっている。恐らく変貌を遂げた少女に
「これは厄介だな...」
「そうですね」
私は
「どうなさいますか?」
「まぁ、
「はい、ですが...」
「あぁ、実践経験がなさすぎるな」
そう言って私達は塹壕から出る。...ここは少し教育をしてやるとしよう。
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