第3話

目が覚めると、私は知らない部屋にいた。

全体的に曲線のかわいらしい感じの部屋だ。「ここどこ?」

確か三者面談が終わり母と帰宅して、そうだ!母の呟きが癪にさわり、ふて寝したんだ。

「あっ、目が覚めたんだね。どこも痛いとこない?」

10歳ぐらいの男の子が部屋に入ってきた。この部屋の主だろうか?

「大丈夫…。私どうなってるの?」

「僕はコー。君は昨日の夜、僕の家の庭に空から降ってきたんだよ。ビックリしたよ。何か覚えてる?」

「何も…。私、自分の部屋で寝てたはずなの。」

「そうか…。不思議だな~。母さんは何か辛い事があったのかもしれないから僕の部屋で寝かしてあげなさい。て。あと、起きたら町を案内しなさい。とも言ってたなぁ。」

「そうだったんだ…コー君、ここはどこ?」

「ソウの町だよ。この世界で一番栄えた町なんだよ。身体の調子がよかったら町を案内するよ。」

「じゃあ、せっかくだからお願い。」

コーという少年と町に出かけることにした。

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