第6話

 まだ、この学園に来て一ヶ月くらいしか経っていないのに、随分と馴染んでいる自分がいた

 放課後、部活動に所属している生徒はそれぞれの部室に向かう

 クラスを出るとすぐ


 水をかけられた

「ごみが、邪魔なんだよ!!」


 またか...


 クラスを出れば、俺はいじめの標的だ、奴らを黙ってみていると

 殴りかかってきた


「くっ...」


「イライラすんな~ お前みたいな平和ボケしてるやつを見てると」


 もう一度殴られそうになった時


「お前ら何やってる?」


「!?」


「黒江ェ...」


「俺の相棒に悪口やら暴力やら楽しんでますね~、今の動画をSNSにばら撒いたらどうなるかな~」


「てめぇ..覚えてろよ!!」


「大丈夫か相棒?」


「うっ...あぁ 何とかな、今回はやばかった」


「おい、保健室にいくぞ、ほれ肩貸して」


「悪い...助かる」


 保健室で治療を受けると、すぐに回復した


「サンキュー、もう平気だから帰るわ」


「待て、一緒に帰ろうぜ、相棒」


「いいのか?」


「気にするな、俺と相棒の仲だろ」


「そうだな」


 帰り道の途中で、渚と遭遇する


「あっ!  お兄ちゃんと翼くん 今帰り? ていうか お兄ちゃんケガしてるよ 大丈夫?」


「大丈夫だって、心配するな、雫 もう治ったから、な、翼」


「あぁ、俺も見てたから大丈夫だよ 雫ちゃん」


「でも、お兄ちゃんはいつも無茶するから、心配だよ」


「そういえば、雫は、上手くやってるのか?」


「うん、友達もできたし、楽しく過ごしてるよ」


「そっか、お前の学校はいじめてくる奴いないよな?  何かあったら言うんだぞ」


「わかってるよ お兄ちゃん」


「じゃ、俺はこっちの道だから、また明日な相棒!」


「あっ、あと雫ちゃん相棒は君でも渡さないからな」


「!? ...むぅ~、わ 私もお兄ちゃんはあげません」


「二人とも、俺は物じゃない!!」


 そして...

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