共に
どれほど歩いたか知れない。けれど疲れを覚えない。
ふたりはいつしか雲の上にいて、ユカは空の青を眺めたり歌を口ずさんだりで忙しい。
「ねぇ、オリフィエル」
オリフィエルの名を呼んでみる。
オリフィエルはユカを見やる。
「何さ?」
天穹の中央に太陽が輝く。地上は今日もきっと暑い。
行く先にきっと広がる明媚な景色を思い描きながら、ユカはこれまでの記憶が薄れていく感覚をぼんやり捉えていた。
天穹は青く 梅林 冬実 @umemomosakura333
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます