第48話〈国政評議堂の激闘〉


【解呪体質者】

 歴史上でも数えるほどしか確認されておらず、実際には存在しない神話やおとぎ話の産物とも言われるほどに希少な存在。ありとあらゆる呪いへの抗体を一瞬で作り出すことが出来る体質の人間であり、簡潔に言えば『呪いが効かない』。全ての呪いを無効化する人間だ。


 サヴァイヴ達の産まれる五十年ほど前に、とある呪術研究者が解呪体質者を発見したという。そして、その解呪体質者に様々な質問をし、聞いた内容を論文にまとめたという。しかしその研究者は精神に軽度の障害を持ち、その行動にも色々と問題が多く信用度の低い人物であったことから、その論文に表記されている情報もまた信憑度が低いとされている。


 その論文の一説に、興味深い記述がある。曰く、『解呪体質者は呪いの声を聞くことが出来る』というものである。この荒唐無稽な内容もまた、論文全体の信憑性を下げる要因の一つとなっていた。





「過激派の襲撃は、第一憲兵隊が食い止めています!職員及び、他の議員の方々は、もう避難されました!あとは、あなただけです!どうかお逃げください議長‼」


 フォルトレイクの首都、ルトレ。その街の西部にある赤いレンガ造りの立派な建物が、この国の政治の中心、国政評議堂である。


 城塞国家フォルトレイクを動かす行政機関、国政評議会。その議長を務める重厚な雰囲気を纏った恰幅の良いその男は、頑として席を動こうとはしなかった。


「この国を無法の力で変えようとする暴徒たちに屈するわけにはいかない。私はここで、ブラックカイツの連中を迎え撃つ」


「危険です‼逃げましょう‼」


 補佐官である痩せた眼鏡の男が、必死に議長を説得していた。しかし議長はその言葉に耳を貸そうとしない。評議堂の上層にある自室の席に座り込んで、腕を組んでいる。不安げな表情の部下に対し、議長は小さく笑って静かに言った。


「落ち着きなさい。我が国の誇る優秀な憲兵隊。それも、この評議堂を守護する第一憲兵隊は、精鋭の集まりだ。素人のゴロツキで構成された過激派組織に負けるはずはない」


 そう話しながらゆっくりと席を立つと、評議堂の前方に面した大きな窓に近づいて戦いの様子に目を向けた。


 そんな議長の目に映ったのは、こちらにむかって飛んでくる銀髪の少女の姿であった。窓ガラスが盛大に砕けて、少女の体が室内に飛び込んできた。


「うわあああ⁉」


 ガラスの破片が議長の頬を切った。補佐官が慌てて駆け寄る。


「議長‼大丈夫ですか⁉」


 その直後、もう一つの人影が窓から室内に飛び込んできた。それは華奢な赤毛の青年であり、勢いよく銀髪の少女へと向かって行って拳を振り上げる。


「こ、ここ、何階だと思ってるんだ⁉」


 割れた窓と、侵入してきた二人を交互に見つつ、議長は驚きの声を上げた。そんな外野に気づく素振りも見せずに、二人の侵入者は戦闘を続けていた。


 銀髪の少女、アリスが手に持つ剣を振るって錆色の刃を飛ばす。赤毛の青年、クレバインは両手の銃でそれらの斬撃を撃ち落とし、弾切れになった方の銃をアリスへと投げた。アリスはその銃を蹴り返し、クレバインがそれをかわす。アリスの蹴った銃はそのままクレバインの背後に飾られていた肖像画をぶち抜いた。


「ああーっ⁉フォルトレイク建国の父にして、初代評議会議長の肖像画が‼」


 議長が叫んだ。


 しかし二人は止まらない。床にヒビが入るほどに強く踏み込んで飛び上がり、壁を蹴った勢いでクレバインへと蹴りかかるアリスに対し、クレバインは近くに置いてあったソファを掴んで投げた。アリスの蹴りを食らったソファが粉々に弾け飛ぶ。


「備品の高いソファ‼」


 補佐官が悲鳴を上げた。


 アリスはさらに剣を振るって刃を飛ばし続ける。それら全てを的確に撃ち消すクレバイン。やがて段々嫌気がさしてきたのか、アリスは斬撃を飛ばすのを辞めて直接剣で斬りかかる。クレバインはニヤリと笑って体を捻りそれを避けると、アリスの手首を掴もうと手のひらを伸ばした。アリスはその手のひらから逃げるように腕を大きく振ると、それによって持っていた剣の刃が壁を斬って、錆色に朽ちてボロボロと崩れ始めた。


「あ……間違えた」


 ボソッと呟くアリスに向け、クレバインが蹴りを食らわす。瞬時に混血鉄器を硬化して防御したアリスであったが、蹴りの勢いのままに朽ちた壁に叩きつけられて、盛大に壁を破壊して廊下へと飛ばされていった。


「退室するなら扉から出ろ‼」


 そういう議長の訴えに従ったのか、クレバインは扉を蹴り破ってアリスを追う。


「普通に開けて出てください‼」


 補佐官が追加で訴えた。


 部屋の外の廊下に出て、より評議堂の内部に侵入しつつ戦闘を続ける二人。赤黒い刃が飛び、銃弾が飛び、蹴りと殴打が乱れ合う。それら全てが互いの体にクリーンヒットすることはなく、何か別の、評議堂内の壁や扉や床に天井、棚や机や椅子や階段等に当たってそれらを次々と破壊していった。


「止めろ‼誰かあいつらを止めてくれーっ‼」


 議長が声を張り上げた。


 彼の魂のこもった叫び声は、評議堂の外にまで届いていた。何も出来ずにただ二人の戦いを見守っていたブラックカイツと憲兵隊の双方は、評議堂内から聞こえる様々な破壊音と、時折届く男の悲鳴に、不安げな表情を互いに見せ合っていた。


 この国政評議堂は、ただ政治を行う建物というだけではない。フォルトレイク建国当時から存在する、歴史的価値のある遺産なのだ。この国の政治、行政の体現であり、国政評議会の権威を示す象徴的存在なのだ。だからこそ、ブラックカイツはこの評議堂を襲撃した。この象徴的な建物を占拠することは、彼らのクーデターにおいても重要な意味を持つ。


 つまり……この国政評議堂は、憲兵隊にとって守るべき大切な遺産であるのはもちろんブラックカイツにとっても得るべき大事な戦利品。万が一にでもそれが傷つけられることがあってはたまらないのである。その点においてだけは、対立する二つの組織において見解が一致していた。


 第一憲兵隊隊長、元傭兵の眼帯男が、声を上げる。


「何が起こってるのかは分からないがァ……奴らを止めるぞ‼これ以上、あん中で暴れられちゃァ困る!そうだろ⁉」


 憲兵隊とブラックカイツが、共に賛同の声を上げた。眼帯の男を先頭に、二つの組織は評議堂内へと突入していった。


 中に入ってすぐに見えるのが、一階から最上階まで螺旋階段で繋がった吹き抜けの空間。そこへ彼らが突入した瞬間、爆発音が鳴った。だが実際それは爆発による音では無く、上の階から落ちてきたクレバインの身体が床に叩きつけられた音であった。そして直後、上から回転しつつ降って来たアリスが、倒れるクレバインに向けて一直線に踵をぶち込んだ。衝撃と共に床にめり込むクレバインを中心として波紋状に亀裂が広がって、評議堂の床は砕け、破片が飛び散り、伝播した振動が周囲にまで伝わって憲兵隊、ブラックカイツの面々をも吹き飛ばした。


 そんな爆撃のような蹴りをもろに受けたにも関わらず、クレバインは口元に深い笑みを浮かべたまま、混血鉄器を硬化した自身の腹部に突き刺さるアリスの足を片手でがっちり掴み、立ち上がるとともにアリスの身体をぶん回して砲丸投げの如き回転を加えて投げ飛ばした。アリスはそのまま三階の太い柱に叩きつけられ、アリスを受け止めたその柱は粉々に砕けて崩壊した。その衝撃によってアリスの手からすっぽ抜けた呪剣『ラスティヘイズ』は、評議堂の中心に神々しく立つ、天秤を持った女神の彫刻に突き刺さり、憐れ女神は錆色の塵となって崩れ去った。その塵に埋もれてラスティヘイズ自身もその姿を消した。


「『司法の像』が……‼」


 ブラックカイツの一人が、唖然として言った。


 体中についた床の破片や塵クズを払いつつ、ゆっくりと立ち上がったクレバインが、三階に飛ばしたアリスへ声をかけた。


「なーんか、ちょっと面白いなあこれ!もっともっと楽しもうぜ!」


「辞めろ‼楽しむな‼」


 最上階から顔を出した議長が答えた。


 クレバインと同じく、体についた破片を払いつつ立ち上がったアリスが、一階からこちらを見上げるクレバインに向けて、言う。


「別に……楽しくはない。だからさっさと終わらせる。この建物ごと、あなたを破壊する」


「建物は破壊するな‼」


 議長がまた叫んだ。


 床に亀裂を入れつつ、強く踏み込むと同時に飛び上がり、壁面を蹴って吹き抜けの空間に飛んだアリスは、そのまま宙で回転し、下で待つクレバインへめがけて踵を蹴り落とす。


「またそれかよ!単調だなあ‼」


 硬化した両腕をクロスして、真正面からアリスの蹴りを受け止めるクレバイン。その衝撃でめり込んだ両足を床から抜いて、またアリスの足を掴むと、すぐ下の地面に叩きつけた。


 それに怯むことなく、アリスは足を蹴り上げてクレバインの手をほどき、両手で地を掴んで逆立ちの状態から回転して立ち上がる。それから目の前に立つクレバインに対して二発、三発、回し蹴りを繰り出した。彼女の蹴りを裁きつつ後退しながら、クレバインは足を曲げて膝蹴りのような体勢で上げ、脚を開いて独特のフォームで蹴り返した。


「なんだ……あの動き?」


 憲兵の一人が不思議そうに言う。


 通常の蹴りは、脚の関節を開く動きで、つま先部分や足の甲の部分を相手に打ち付ける。だがクレバインの型はその逆で、折り畳んだ足を上げて関節を開き、開いた足を閉じる動きで、踵部分を相手へ打ち付ける。


 憲兵隊隊長の眼帯男は、訝し気な目でクレバインの戦闘法を見つめていた。そんな中、ブラックカイツの団員の声が耳に入る。


「これは……今、どっちが押してるんだ?クレバイン様か、あの小娘か?」


「クレバイン……だァ?」


 眼帯男の表情が変わった。


「あいつ、『軟体のクレバイン』かァ……‼嬢ちゃん!その蹴り、絶対に受けんじゃねェぞ‼」


「え……?」


 アリスが眼帯男を見る。皮肉にもその一瞬が仇となった。クレバインの脚が閉じてアリスの脚を挟み、その体勢を崩す。


「しまっ……」


「捕らえた」


 クレバインが笑う。直後、骨が軋むような音と共に、クレバインの身体がアリスの身体を捉えて拘束し、締め上げた。


「極め技……‼あれ、蹴りじゃ無かったのか‼」


 憲兵の一人が驚きの声を上げた。


 クレバインの肢体がアリスの脚に、腕に、身体に、首元に絡みついて、その動きの自由を奪う。彼女の関節や首の根を強く圧迫し、今にも砕かんと締め上げていた。


「必殺極支……『死神の知恵の輪』。君はもう、僕から逃れらんないよ」


 全身を締め付けられ、必死に解こうとするアリスであるが、もがこうにも指先一つ動かすことが出来ない。全身の混血鉄器を硬化することで、なんとか強力な縛りに抵抗していた。


「普通の人間だったらァ……とっくに体中の骨や関節を砕かれて死んでるぜェ」


 眼帯男が、戦慄した様子で呟いた。


 強靭な力で絞め続けながら、クレバインが静かに語る。


「僕は全ての関節を自在に外すことが出来る。そして混血鉄器もある。つまり体の好きな所に骨を入れられるってこと……」


 自身の体内の剛の部分と柔の部分を自由自在に操ることが出来る。故に、常人ではありえないほどに柔軟かつ強靭な極め技を繰り出すことが可能なのだ。 


「混血鉄器は、ただ防御のためだけの術じゃ無いぜ。攻めに使えば、こんなに強力無比な兵器になる。どんなに強い呪力抗体を持ってようと、化け物じみた戦闘力や体躯を持っていようと、解呪体質や混血鉄器を持っていたって、この知恵の輪は解けない。僕が死神部隊において近接戦最強って呼ばれるゆえんがコレなのさ」


 クレバインの語りに対してアリスは何も答えない。いや、答えられない。全身の血液を硬化しているのと、首を強く絞められていることから、声が出せないのだ。血液を硬化していると言うことは、血流を止めているのと変わらない。この状態があと少し続けば死に至る。


 しかし、今一瞬でも混血鉄器の硬化を緩めたら最後、緩めた部分から砕かれてどちらにしろ死んでしまう。まさに、絶体絶命と言えた。


「……でも、僕の技も長くは続かない。そう思ってんだろ?僕も同じ混血鉄器。硬化している間、その場所の血流を止めていることには変わらない。長い間絞め続けることは出来ないって。君は考えてるんだ。……甘いね。僕の混血鉄器は、君のものとは原理が違うんだから」


 そう話すクレバインの身体中に、不気味な紋様が浮かび上がる。それらは赤黒く波打って、皮膚の表面を流れる液体のようであった。


「血の刺青。僕は、僕が殺った奴らの血を体内に取り込んでいるんだよ。そしてそれらを硬化することによって、僕自身の血流を阻害すること無く戦える。これが僕の持つ……異形の混血鉄器。黒死術『盾血皇ヴァージンロード』‼」


 クレバインの感情の昂りと共に、絞める力も増していく。混血鉄器で硬化しているアリスの身体が、ミシミシと不吉な音を立て始める。


「この世の終わりの時までだって、硬化し続けられる‼冷たくなっていく人体を全身で感じられるこの技が、大好きなのさ。……ああ、君みたいなつまんない人形さんには分からない感情だろうけどさ……‼」


 アリスの顔がどんどん白くなり、さらに青みを帯びていく。呼吸が無くなり、額から冷たい汗が垂れた。そんな彼女の耳元に、クレバインは囁き続けた。


「『抱かれる』ことは、愛情の表現って言うけれど、僕にとってそれはいつだって苦痛そのものだった……そんな僕の気持ちが、今の君には分かるはず。だろ?」


 それに対して何か返答するかのように、アリスの口がパクパクと動く。しかし声にならないその言葉は、誰に対しても届かない。


 薄れゆく意識の中、アリスの頭に浮かんだのは、過去の自分の姿であった。そのヴィジョンに『走馬灯』という名があることを、彼女は知らない。


 そのヴィジョンの中のアリスはまだ幼く、今以上に何も知らない子供であった。誰もいない小さな部屋の中に一人、閉じ込められて、一冊の本を読んでいる。それは、綺麗なお姫様が活躍する童話であった。


 アリス以外誰もいないその部屋で、アリスに向けて本を読み聞かせる声がする。その声は、優しいお母さんの様でもあり、冷酷な男の様でもあり、冷たい女性の様でもあり、穏やかな老人の様でもある。爽やかな青年の様でもあり、アリスよりも幼い幼児の様でもある。それらすべての声色を含めた、まるで全ての人類による合唱のような、複雑な声。その声が、アリスに言う。


「お前は、私達の声を聞くことが出来る」

「お前は、僕らの言葉を知ることが出来る」

「お前は、俺達の意思を受け取ることが出来る」

「そして返事をしてくれる」

「我々の呼びかけに答えてくれるお前の声に」

「こちらも答えよう」

「必要とあれば、呼ぶと良い」

「君は彼らの姫なのだから」

「あなたは彼女らの姫なのだから」

「我ら、『呪い』の姫なのだから」


 アリスは、口を動かした。しかしやはりそこから声が出ることは無い。


「……何を言いたいのかな?君の最期の言葉を、断末魔を聞けないのはちょっと惜しいけどね……まあ、これはこれで面白いから良いや」


 クレバインが、無音の口を動かすアリスを見てニヤリと笑った。


 次の瞬間、崩れた『司法の像』の塵の中から、錆色の斬撃がクレバインめがけて飛んで来た。


「ちょっ……うわ⁉」


 慌てたクレバインは、アリスの拘束を解いて跳び上がり、斬撃をかわす。その斬撃は残されたアリスの身体を裂くが、出来た傷は即座に治癒した。解呪体質者であるが故に、ラスティヘイズの呪いは彼女に効かない。


 アリスから少し距離を取り、斬撃が飛んで来た方向を注意深く見ながら、クレバインが呟く。


「……まさか、遠隔で操れるのか……?あのヴィンテージを!」


 さらに数発、斬撃が飛んでクレバインを襲った。それらをかわしながら、アリスの方へ目を向ける。アリスはゆっくりと呼吸をしながら立ち上がり、血の気が戻りかけているその顔で、真っ直ぐにクレバインを見つめた。


「……このやり方は……本当は、やりたくなかった……」


 独り言のように、アリスは呟く。


「……でも、私はここで死ねない……。あなたに殺されるわけにはいかない……だから……今だけは、『物語のお姫様』への道は、お休み」


 冷たく感情を持たない銀色の瞳で、真っ直ぐにクレバインを見据えて、告げる。


「……死んで?」


 数えきれないほどの、無数の斬撃が、クレバインを襲った。


「うっわマジかぁああ⁉」


 焦りつつも、若干興奮し楽しむような声を上げて、クレバインは逃げまどう。クレバインの避けた刃はそのまま評議堂の壁や柱、階段などに直撃して、それらを塵に変えていった。


 なにか不気味な、鈍い音が建物中から聞こえてくる。


「……まずいッ」


 眼帯男はそう呟くと、指を鳴らして部下に指示を出す。憲兵隊の面々は、慌てて外へと去って行き、それにつられて、ブラックカイツの団員達も逃げて行った。部下達が退避したのを確認した眼帯男は、強く地を蹴って壁を走り、最上階へ飛ぶと、腰が抜けて動けない議長と、その横に立つ補佐官に向けて、一言。


「失礼!」


 と叫んで二人の身体を外へと蹴り飛ばした。そこから先に着地して二人を受け止めた直後、断末魔のような音と共に、国政評議堂は崩れ去った。

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