第6話〈奥の手〉

 トカゲ船ソフィー号の最下層、B3階層に広がる巨大な倉庫。いくつかの区画に区切られた中でも一番端に位置し、人通りも無いこの場所で、サヴァイヴとアリスは侵入者と対峙していた。侵入者は負傷した左拳を抑えつつ、不気味で不敵な笑みをその顔に浮かべていた。


「この拳はもう使い物にならないや。お前、体硬いな……」


 アリスの方を見ながら男は言う。


「……そうか。さては血流の中に『混血鉄器』を隠し持っているな」


 アリスの眉がピクリと動いた。サヴァイヴがちらりと目線を横に移し、アリスを見た。


「あれは、暗殺を生業にしている奴らが使うものだろう?初めて見たなあ。傭兵で持っている奴はほとんどいない……」


「そう?」


 アリスが囁くように言う。


「……それは、あなたが無知なだけ」

「言うねえ」


 男は笑った。


 笑いながら、男は懐に手を入れた。気づいたサヴァイヴは銃口を向け砲撃を放つが、男はその弾をかわし、鞘に収められたナイフのようなものを取り出した。持ち手をつかみ、荊の蔓のような装飾が刻まれた鞘を抜くと、中からねっとりとした液状の金属のようなものが伸び、日本刀のような薄く長い刃を形成した。


「俺も、本領発揮といこうかな」


 そう言うと男は剣を構えた。傭兵の専用装備『メタナイフ』だ。


 『メタリカルタイド・ナイフ』略して『メタナイフ』。鞘に納められている時は、脇差のような中型ナイフのサイズで持ち運びやすくなっている。だがその鞘の中は『メタリカルタイド』と呼ばれる特殊な形状記憶液体金属で満たされており、鞘から引き抜くと瞬時に特定の形状に硬化し、長い刃を形成する。


 戦場の呪力抗体を持つ者が増え、銃の優位性が失われたことによる近接戦闘の増加から、傭兵の間で多く用いられるようになったという特殊武器だ。


 男の構えるメタナイフの長い刃を睨みつつ、サヴァイヴは呟く。


「……あなた、さっきの狭い部屋より、広い場所での戦闘の方が得意なんじゃないですか?」


「いや、両方ともさ。それぞれに合ったスタイルがあるだけのこと」


 言いながら男はサヴァイヴに向かってメタナイフを向けた。


「お前も、自分に合った戦闘形式があるのじゃあ無いか? 思うにその体から銃口が生える変な呪術……ごく最近手に入れたものだろ? 使い慣れていないのが見え見えだ」


 サヴァイヴの表情が強張った。今度はアリスが、ちらりと目線を横に移してサヴァイヴを見た。


「そんな付け焼刃の仰々しい大技じゃなくて、本来の、元々のお前のスタイルを見せてくれよ。さもないと……」


 メタナイフを構えなおし、男は言った。


「……死ぬぜ」


 まるで瞬間移動でもしたかのように間合いを詰めると、男はサヴァイヴに向けて刃を突いた。


 サヴァイヴが反応するより早く、刃をアリスが足で蹴り上げる。金属と金属がぶつかり合う様な音がした。


「混血鉄器を硬化したか……。だが、あまり長時間はできないのだろう? 血流が止まるから……。それが混血鉄器の弱点だ……」


 アリスは顔をしかめつつ右腕を男に向けて振り払った。長い袖の中から見えたその掌には細い切り傷があり、そこから飛んだ血しぶきが硬化し、黒く薄い刃となって手裏剣のように男の首元を切り裂いた。


 だが、その切り傷はすぐに塞がった。サヴァイヴの時と同じだ。前にムスタファが言っていた『裂傷の呪力抗体』とかいうやつだろう。


「暗殺向きだが、戦闘には不向きかもなあ……」


 首をさすりながら、男は言う。先ほど『初めて見た』とか言っていたが、それにしては妙に詳しいものだ。


 サヴァイヴは軽く考えるように、男とその手にあるメタナイフを見ていたが、やがて腕の銃口が筋繊維状にほどけ、腕の中に戻っていった。銃口が生えていた位置の皮が塞がり、元の腕に戻るとその手で腰につけていた小袋のひもをほどき、中からオリーブの装飾が施された鞘に納まるナイフを取り出した。これが、サヴァイヴのメタナイフらしい。


 鞘から引き抜くと、液状の流体金属が即座に硬化し、刃を形成した。侵入者のものと比べると刃渡りは短く、平の部分が広かった。特徴的なのは、ギザギザとした峰だ。侵入者のメタナイフが日本刀を思わせる形状なのに対し、サヴァイヴのそれは刀剣大に細長く伸ばしたサバイバルナイフといったところか。


 男はサヴァイヴの準備が整うのを律儀に待っていた。そして、どこか楽しむような余裕の見られる表情でにやりと笑い、静かに言う。


「……来なよ」


 銀色の残像が、男の胸元をかすめた。手首のスナップや体の回転を利用して繰り出される連続の斬撃が独特のリズムを纏って男に襲い掛かる。先ほどの男の剣術スタイルを『突き』主体だとしたなら、サヴァイヴのそれは『薙ぎ』といった感じか。男はそれを紙一重でかわし、またメタナイフでいなしつつ、反撃の隙を伺っているようであった。


 しかし、背後から飛んでくるアリスの蹴りがその隙を与えない。直撃すればまず骨折は免れない重い一撃が舞う羽のように軽やかに襲ってくる。いつのまにか男の表情からは笑みが消え、その鋭い目はサヴァイヴの刃とアリスの脚を交互に見据えていた。


 刃と刃がぶつかり合い、金属音が響く。サヴァイヴの連続斬撃を少ない動作で弾きつつ、剣を突き出す。その突きをサヴァイヴは刃で滑らせ軌道を変え、そのまま手首を回して斬りかかる。それと同時に侵入者の真横に降り立ったアリスが足を回して蹴りかかった。


 咄嗟に男は体を大きく反らし、剣と蹴りを同時にかわした。恐るべき体の柔らかさだ。フィギュアスケートの大技を思わせる。即座に体勢を戻すと、サヴァイヴに素早い連続突きを放った。そのうち一つがサヴァイヴの肩を掠り、サヴァイヴは顔をしかめた。


一旦男から離れ、構えなおす。『裂傷の呪力抗体』により肩の傷が治るのと同時に再び男に向かって行く。それと同時にアリスが男の背後に立った。


 真後ろで地を蹴り、宙を回転し、重力と合わせて威力を増したアリスの蹴りが、男の頭上に振り下ろされる。それとほぼ同時にサヴァイヴの刃が男の胴体めがけて斬りかかった。男は自らのメタナイフの峰を空いた手で支えてサヴァイヴの刃に対し垂直に構え、その剣戟をいなし、軌道をずらしつつ、なんと持っていたメタナイフを手放した。そして重心を後ろに移してアリスの蹴りをかわしたかと思えば、空いた片手でアリスの脚をつかみ、もう片方の掌で背中を打つ。回転の方向に力を加えられたアリスはその勢いのままうつ伏せの状態で地面に叩きつけられた。


「うぁっ‼」


 合気道や柔道のような、相手の動きを利用した一撃だ。さらに起き上がろうとするアリスの背中を、男は体重を乗せた足で踏みつけた。


 そこへ斬りかかるサヴァイヴ。男の右肩から左脇腹辺りをめがけて刃を振るった。男は瞬時に体勢を反らして斬撃を避けつつ、地面に落ちた自身のメタナイフを拾い上げると、ビリヤードのように的確に狙いを定め、サヴァイヴの手を突いた。


「っつ‼」


 赤い飛沫とともにサヴァイヴのメタナイフが地面に落ちる。それをすかさず男は拾い上げ、二本の刃をサヴァイヴの喉元に突き付けた。


 一瞬だ。常人の目にはほんの一瞬の形勢逆転である。私は人を超えた鳥の動体視力を持っていたからこそ一部始終を見切ることができた。


「やっぱり……武器変えてからのほうが良い動きするじゃあないか。そちらのほうが慣れているのだろう?俺もついマジになってしまったよ」


 男はにやりと笑って言う。首元にメタナイフを突きつけられたサヴァイヴは、ただその顔を睨みつけることしかできない。アリスはかなりダメージが大きかったらしく、いまだうつ伏せの状態で動くことができずに苦しそうな呼吸を整えていた。


「さて、これで終わりかな?」


 男はサヴァイヴの目を見て言う。状況は非常に深刻だ。私が今まで見てきた中で、恐らく最も戦闘に長けた二人がこの侵入者一人に敗けたのだ。そしてこの男はやろうと思えばすぐにでも二人を殺すことができる。


 助けを呼ぶべきだ。私は飛び立とうとして、ふと我に返った。サヴァイヴとアリスが二人掛かりで勝てない相手を、抑えることができるほどの実力者がこの船にいるのだろうか?増援を呼んできたとして、意味はあるのだろうか。それよりも私がすべきなのは、何とかして男の気をそらして二人を逃がすことなのではないだろうか。


「アリス!動けないか⁉」


 サヴァイヴが叫んだ。アリスは顔を動かし、サヴァイヴの方を見た。


「動けるなら、呼んできてくれ!戦える人を、なるべくたくさん……」


 サヴァイヴに向けた刃を微塵も動かさず、男はちらりとアリスを見た。


 アリスは大きく息を吐くと、残された力を振り絞るかのように地を蹴ると宙に舞い、そのままスピードを緩めずに駆けていった。


 男はその後ろ姿を無表情で見送った後、サヴァイヴを見て言う。


「数でゴリ押そうって判断か?」


 サヴァイヴは何も言わず、男を睨んでいた。


「こんな室内じゃ、連れて来ることができる人数はたかが知れているだろう。そんな数で俺を殺せると思う?」


「殺せます」


 ドスの効いた低い声で、サヴァイヴは呟いた。


「今ここで僕が、あなたを弱らせる。凡人が数で押し殺せるレベルまで、僕があなたを疲弊させる……」


 今までにない危険な雰囲気が、サヴァイヴから発せられた。殺気とはまた違う、ある意味殺気よりも悍しく恐ろしい非常に不気味な気配がサヴァイヴの周りを纏い始めた。何をする気なのか。


 そんなサヴァイヴの姿をつまらなそうな表情で眺めながら男は言う。


「ふーん。『奥の手』ってやつか。ここで使っちゃうのか」


 男の言葉に、サヴァイヴは眉をひそめた。


「いいかい、坊ちゃん。傭兵の先輩として教えてやるよ。『奥の手』っていうものはさ、絶対に有効な効果を与えられると確信した時じゃないと使う意味が無いのだよ」


 サヴァイヴから発せられる『危険な雰囲気』が止まった。そして無言で男の顔を睨み、その話に耳を傾けている。


「お前が今何をやろうとしているのか知らないけれど、どんな手を使ったって、俺はお前に殺されない。というか第一、お前自身がその奥の手を使って俺を『弱らせる、疲弊させる』と言っている。俺を殺せるほどのものじゃあないわけだ。お前がやろうとしていることは」


 男はサヴァイヴに微笑みかけた。まるで駄々をこねる子供を宥めようとするような表情だ。


「たとえ、お前の策が上手くいって、俺を『弱らせる』ことに成功したとしても、俺はお前を殺せるし、そのあとに来る、数だけの凡人に俺は殺されない。場合によっては、逃げることだってできるし。そうなったらまあ、『奥の手』まで使ってお前は無駄死にするわけだ」


 サヴァイヴは反射的に男の顔から眼を反らした。


「『奥の手』は最後の手段さ。でも、だからこそ絶対に有効打を与えられると確信できる場面で使わなければ。それ以外に手が無いから、使うしか無いから『奥の手を使わされている』ようじゃあプロの傭兵とは言えないよ」


 冷静に、諭すように、男は言う。先ほどから、まるで先生か何かのように説教を垂れるこの侵入者。一体何を考えているのだろうか。単純に、サヴァイヴを子ども扱いして舐めているということか。


 悔しそうな、思いつめたような表情で、俯くサヴァイヴ。やがて小さく呟いた。


「……それでも、僕はこの船の船員として雇われた。ここは、新しい僕の居場所なんです。だから、守らなくちゃ。今度こそ」


 男の顔を見上げて言う。


「……死んでも、守らなくちゃいけないんです」

「『守らなくちゃいけない』ね」


 男は呟いた。


「……命を大切にしなよ」


「その男の言うとおりだサヴァイヴ‼」


 親父が怒鳴るような声がした。そこには、ムスタファが立っていた。その横にはくすんだ金髪の青年、ベンがいる。どうやら二人だけらしい。アリスが呼んだ増援だろうか。


「ムスタファさん⁉」

「『船長』だ‼」


 そんなムスタファ船長の返しを無視して、血相を変えながらサヴァイヴが叫ぶ。


「なんで二人だけなんですか⁉この船の闘える人、全員連れてきてください!でないとこの男は殺せない……」

「うるせえ‼」


 ムスタファが怒鳴り返した。


「だから、言っただろうが!死ぬだの殺すだの、そういうノリはこの船ではいらねーんだよ。戦場を引きずってんじゃねぇ!」


 サヴァイヴは絶句して、ムスタファを見た。右手で持つメタナイフをサヴァイヴの首元にを突き立てつつ黙って怒鳴りあいを見ていた男は、左手に持つサヴァイヴのメタナイフをムスタファに向け、呆れたように言う。


「……おい、この船の人間は、皆この坊ちゃんと同じくらいの知能レベルかい?もしそうならこの任務、俺一人だけで達成できそうだなあ……」


「心配すんなよお兄ちゃん」


 ムスタファが侵入者に向けて笑いかけ、自分の胸をドンと叩いた。


「俺は非常に賢い。この船の『王』だからな」


 男はムスタファに向けていたメタナイフを下すと、値踏みするような目つきでムスタファを見据えた。


「大バカか、新手の天才か、どちらだ……?」


「新手の大天才さ……。まあ、お前のような侵入者を捕らえるのには、このバカ一人で十分だけどな」


 ムスタファは隣に立つベンを見て言った。ベンはムスタファを睨んだ。


「誰がバカっすか」


 頭を掻き、ぶつぶつと小声で愚痴りつつも、「まァいいや」と呟きながらベンは腰につけたホルスターからリボルバー式の二丁拳銃を取り出した。


「……俺の愛銃『クエイルード・ブラザーズ』に挨拶しな」


 その言葉と共に発砲音が鳴る。放たれた二発の弾丸は、侵入者の両腕関節に見事に命中した。


 ……いや、『命中しそう』だった。銃弾は男の両腕間接に当たる直前で弾かれて、金属音を立てて床に転がった。


「いい腕だな。俺が『戦場の呪力抗体』を持つ傭兵じゃあ無かったらなあ……。残念だったね」


 男はのんびりと言った。床に転がる二発の銃弾を見て、ベンは引きつった表情で呟く。


「……反則だろ……」


 そう言いつつもめげずに撃ち続ける。それらは両足の関節、足の甲、肩などの部分に見事命中……してはいるのだが直前で弾かれ、全くダメージになっていない。


 男は辺りに転がる銃弾を眺めつつ言う。


「ガンマンってやつか。銃の効かない俺たち傭兵はお前たちにとって天敵だね」


「はっ!『戦場の呪力抗体』ってやつも絶対じゃねぇだろ?どこかに必ず綻びがある‼」


 そう言ってもう二発、再び両腕の関節に撃ち込んだ。やはり弾かれる。侵入者の男は首を振った。


「そりゃあ、呪力抗体の強さは個人差があるから、人によっては数撃てば当たるかもしれないけれど、俺の抗体は強力だからなあ……。それに、わざわざ急所を避けているよな。何考えている?」

「ああ⁉この船のルールが基本『生け捕り』だからだよ‼」


 それを聞いた侵入者の男は、もう話す価値はないとばかりに首を振ると、サヴァイヴに視線を向けた。ベンは男の持つメタナイフを落とそうとしているのか男の手に狙いを定め一発撃ち込んだ。それを弾いた直後、男はサヴァイヴの首元に向け、メタナイフを突き刺した。


 ……いや、『突き刺そう』とした。サヴァイヴが紙一重で避けたため、突き刺さらなかった……だけではない。そもそも男の手にメタナイフが無い。二つとも床に落としている。男はふらふらとよろめいた後、体勢を崩し、床に膝をついた。そして頭を押さえつつ、半目でベンを睨みつけた。


「……何をした?」

「『眠りの呪い』」


 銃口から出る煙に息を吹きかけつつ、ベンは答えた。男は今にも意識を失いそうになりながらも、自分の頬を思い切り殴りつけて唸った。


「……そんなことは分かっている……。でも俺は『眠りの呪い』の呪力抗体は持っている……!そんな単純な呪術にかかるはずはない……。そもそも、お前の銃弾は全部弾いた……。銃弾に呪いを仕込んでいたとしても、当たるわけ……」

「さぁ?なんでだろうな?そんなこと、お前に種明かしする義理はねーよ」


 ベンは地に屈みこんだ侵入者を見下ろしつつ言う。


「ま、一つ教えてやるよ。『戦場の呪力抗体』は、致死性の攻撃しか弾かないらしいな。『眠りの呪い』は致死性じゃないから弾かない。俺も最近知ったことだ。……『殺す』『殺さない』しか考えねぇお前ら傭兵には思いもよらないだろうなぁ。俺はお前を『殺さない』から勝てるんだ」


ベンの言葉に、ムスタファが満足げな笑みを浮かべた。サヴァイヴは信じられないという表情で、地に俯く男とそれを見下ろし立つベンを交互に見ていた。ムスタファたちの後から追いついてやってきたアリスもその光景に目を見開いた。


 侵入者の男は、そっとベンの腰の二丁拳銃を見上げながら、独り言を呟いていた。


「リボルバー……そうか、なるほど、聞いたことがある……『ルーレット』とかいう呪術か……確率が低いほど呪力が高まるとかいう……だが、ギリギリ届かなかったみたいだなあ……俺はまだ意識を保っている……」


「なんだ?ブツブツうるせーな」


 そう言うとベンは、拳銃の銃身を握りグリップの部分で侵入者の頭をぶん殴った。


 侵入者は意識を失ってその場に倒れこんだ。

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