第28話 (未定…)
万事に和歌を介在させるのがこの時代の貴族の習わし、義父とは云え主人でもある高嗣が歌を入れたのなら、返歌等素養を以て返すのが利発と云うものですが儘ならぬ様子です。おそらく、もっぱら家の実務への精通を為すことで、養子の我が身をはね返そうとしたのでしょう、不調法の身をば隠しようもありません。
わが心なぐさめかねつ 多谷昇太 @miyabotaru77
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