第15話 地響き
街なかを歩いていると地響きがして遠くに見える建物が崩れ落ちた。
地震?
にしては崩れ落ちた建物は局所的だ。耐震性が低かったのかもしれないが、地震の揺れとも違うような。
ふたたび地響き。
するとまた局所的に建物が崩れ落ちた。
まるで……そう怪獣。怪獣が建物を踏みつけるようにして歩いているみたいだ。
が、なにも見えない。ただ地響きとともに建物が崩れ落ちるばかり。怪獣なんているはずもない。
地響きは止まらない。響きかたが大きくなる。ゆっくりこちらへ近づいている。そして建物は次から次へと崩れ落ちる。
見えないけれど、なにか……いる。
地響きがやってくる。
超短篇3(2024) 板里奇足 @itarikitari
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。超短篇3(2024)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます