とぜんそう

スマホと過ち

　やってしまったああーーー。

　世の中には取り返しのつかないことが多々ある。それは交通事故だったり、失った信用だったり、浅はかな知識によるスマホの操作だったりするのだ。

　つまり僕がやらかしてしまったこととは、データを消してしまったことなのですね。

　まあ実際は消したと言うか、ファイルで分類してたのを全部バラバラにしちゃったのだ。

　事件は、ある曇りの、なんとも不気味な日に起こった。その日は朝から不穏な空気が充満していた様だった。

　まあ僕は昼まで寝てたんだけど。

　それで、僕はなんとなくスマホの空き容量が減ってきてるかなと思って、なんとなくSDカードを持ってきて、なんとなくそこに写真、動画、etc.を移したのだ。

　そして地球は何回か回り、数日後。そもそも写真をあまり見ることもないので気づくのが遅くなった。

　いざ、SDカードに移動したのだからと満を持して、過去の写真を眺めてノスタルジーに浸ってセンチメンタルになりエモいエモいなどと思って写真のアプリを開いたら。

　見れない！あ、間違えた。ら抜き言葉になってしまった。

　見られない！のだった。

　どうやら、SDカードに移すときになんとなくで適当にやったので、ファイルが無くなってスクリーンショットとかカメラとかの写真が全部混ざっちゃったようなのだ。それでもうなんか訳わかんないのだ。

　とりあえず戻すのは無理そうだということが分かるまで約一時間。面倒くさくなったので諦めて寝た。

　デジタルのデータはこういうのが困るよね。うーん、後悔後悔。まあ無知なだけなんだけど。はっ！これがソクラテスの言う無知の知…！？

　とりあえず今は、『償えない罪はない。希望は残っているよ、どんなときにもね』という某有名アニメ、映画の神名言を信じて希望を探そうかと思ったけど、名言を思い出したら観たくなってしまったから観ようかな。