第4話 ダンジョン(その2)

『とりあえず、距離をとって、一気に詰めよう。』

出くわしてから10分が経過した。

なかなか攻撃が通らない。

『葵?毒耐性持ってないか?』

『能力見れば分かるかな?』

『確認してみよう。』

葵はステータスを開いて能力を確認した。

【ダストバリエーション:相手の毒攻撃のダメージを軽減し、毒による追撃を受けない。】

『これを発動すれば倒せる。』

『分かった。【能力:ダストバリエーション】発動。』

そこから流れが変わり、無事に倒すことが出来た。

『蒼弥くんがいなかったら倒せなかったよ。ありがとう。』

『どういたしまして。それより、なんで葵はダンジョンにいたんだ?』

『レベリングして蒼弥くんを守るためだよ。』

『俺、もうガキじゃないんだが。』

久しぶりに葵との会話を楽しんでいた。

『ところで、蒼弥くんのレベルはどうなってるの?』

『それは……』

【name:宇賀崎蒼弥 レベル11 攻撃:41400 防御:36400 MP:16500】

『なんか、高くない?』

『実は………』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『え?レベルリセット?』

『うん。俺の能力。発動する直前のステータス値を引き継いで、レベルのみリセットされる。』

『強すぎるでしょ。』

『ぶっ壊れてるw』

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