新入部員は国際的
今日の部室には、俺と良樹、それに部長と橘先輩の四人だった。
穏やかにまんがでも読んでだらだらと過ごそうという空気が流れといたのに。
「HEY!ココガサイゲンブですか?」
突然、バーンと扉が開いたと思ったら、そこにはハイテンションの外国人の女の子が立っていた。
金髪ウェーブのセミロングの髪で明るい茶色の瞳の元気な女の子だった。
「金髪、綺麗なのだ!」
橘先輩が目をキラキラさせている。
「再現部はここだが?君は誰だ?」
部長が尋ねると
「Oh.sorry.ワタシはinternational(国際科)のミヤ・カーソン イチネンセイデス。ワタシ、ニホンのマンガやアニメがダイスキ デス。コノブカツにイレテクダサイ」
ミヤは、深々と頭を下げてお願いをする。
「君はどのジャンルが好きなんだ?」
部長のその質問にミヤは、パッと顔をあげて嬉しそうに話始める。
「スキなジャンル?ワタシは、ソウデスネ………」
の、後に次にでた言葉は、
「少年マンガのバトル系が好きです。まぁ、戦っているシーンがあればなんでもいいのです。少女系もイケますよ。変身するものなら『月にかわって』が一番好きです。変身しないなら、『錬金術』が一番好きですね。あ、だからといって他のものに興味がないわけではなくて、他にも読むのでたぶん、話にはある程度付いていけます」
だった。
「なので、ブカツイレテクダサイ!!」
あれ、日本語ペラペラじゃね?
そんな疑問は、何故か流され部長がオッケーをだす。
すると、橘先輩がミヤに詰め寄る。
「髪、綺麗なのだ~」
「アリガトです。ヨロシクオネガイシマス。」
「先輩、まず名乗った方がよくないっすか?」
「おぉ、それもそうなのだ。橘 蜜柑、被服科の二年生なのだ。服を作るのが好きなのだ。」
「Oh!センパイでしたか。very cute なセンパイデス」
若干、ミヤの目もキラキラしている。
小さい声で「ちびキャラ、キタッ」と言ったのが聞こえたような気がする。
「俺は、花巻 高羽、一年だ」
「僕は、八坂 良樹、同じく一年だよ」
「ヨロシクデス」
さらりと俺たちにいうと、橘先輩とキャッキャと話始める。
まぁ、いいんだけどさ。
これからにぎやかになりそうだ。
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