さて、クイズの時間です。

「「クーイズ クイズ なーんのクイズ」」


「同情するなら?」

「金をくれ」

「せいかーい」



「「クーイズ クイズ なーんのクイズ」」


「海賊になんか?」

「ならないよ」

「からの?」

「海賊王に俺はなる」

「ぴんぽーん」



「「クーイズ クイズ なーんのクイズ」」


「ミカク ショウガイ?」

「食べ物や飲み物の味が分からなくなる、あれだろ?」

「…正解」



「「クーイズ クイズ なーんのクイズ」」


「立って歩け 前へ進め」

「え、なんだったっけ。もう少しで出てきそうなんだけど…」

「3 2 1 ぶっぶー。正解は、『あんたには立派な足が付いてるじゃないか』でした!」

「あー、それだぁ。ちくしょーー!」


「君たちは何をしているのだ?」


 高速で何かを縫っていた橘先輩が手を止めて、俺たちに話しかけてきた。


「クイズっすよ。漫画とかアニメとか何でもクイズ、順番に出題して、聞かれた次の言葉を答えるんすよ」


「なかなか面白いですよ。先輩もどうですか?」


 俺と良樹で説明して誘ってみる。しかし、


「むー、セリフはそんなに覚えてないのだ。言われてみれば、どの作品の誰のセリフかは、何となくわかるだけなのだ」

「そうですか…じゃあまた気が向いたらやりましょう?」

「先輩も参加できるようなクイズ考えとくっす」

「それてまは、また御一緒するのだ」


 そう言うと、先輩は高速縫い物に戻っていった。


 そんなこんなで、今日も一日が暮れていく…

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