第82話 こころざし 🕊️
青雲の春や義侠のこころざし
安曇野の睦月の空にちぎれ雲
雑木林二月の気配かそこそと
こまごまと二月を並べ露店街
川波のぎんぎんぎらと春立ちぬ
湧水にかざすボトルや春来る
立春大吉駅の朝モスビジネスマン
立春大吉キャリーケースの銀の色
如月や誰かと話すためのカフェ
春めくや自転車の人ふひに出る
カーテンの隙間の世間春兆す
人てふ字の愛と哀とや冴返る
冴え返る棚田の畔のほとけさま
枝の紅ふくらみかけて余寒かな
本当にもうこれきりと寒もどる
知らぬ間に深爪したる余寒かな
中庭の竹のベンチの雨水かな
仲春のむつくり起る狭庭かな
浅春の城下の菓子にうるし皿
二月来て列島地図に晴れの色
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます