第3話 天の川銀河の一員
惑星に住む知的生命体の歴史を考えた時がありました。その時、興味深い地球について議論したのです。この宇宙に住む限り、宇宙の摂理に抗う事は出来ないのです。太陽と共に地球も天の川銀河を回っているのですから、時代ごとに天変地異が起こっていたのです。
「地球の現在は、第四紀氷河時代で氷期と間氷期が10万年周期で繰り返しているのですね。間氷期が毎回約1万年で、今度も氷期の10万年となる氷床の発達が始まるわけですね」
「258万年前からを考えると、まだ人類の祖先のアウストラロピテクス(猿人)やエレクトス原人、北京原人(約50万年前)、ネアンデルタール人(約23万年前)、ホモサピエンス(約20万年前)そしてクロマニョン人(約5万年前)が出現してきた時代ですね。氷期との戦いは、凄まじく困難を極めたでしょうね」
「幾度となく、挫折を味わったでしょう」
「そんな氷期を迎えようとしている地球人が、まだ非民主的な考えで戦争を起こすなんて、エゴそのものです。温暖化で永久凍土が溶け、炭疽菌や天然痘ウイルスなど感染力の強い危険な細菌が空気中に放出されてしまう恐れを感じ初め、国土の55パーセントが永久凍土のロシアはあせっているでしょうね」
「ロシアは地球温暖化を当初、耕作地が増え、北極海航路が開け経済的観点から最重要地域と位置付けていましたね。しかし、温暖化はロシアが世界のどの地域よりスピードが速く、地球全体の2.5倍の気温上昇が起きています」
「ロシアはパリ協定批准に、197か国で187番目だったですよね。」
「氷期の心配だけではなく、地磁気逆転という天変地異もありますね。地磁気逆転は360万年前から11回はあったようです。地球のバリアである磁場が弱まり、最高テクノロジーが破壊されるかもしれません。最後の地磁気逆転は77万年前で、今度いつ起こってもおかしくありませんね。チバニアンには、地磁気逆転がありました。その時は植物に影響がなかったらしく、人類にも影響がなかっただろう言われています。しかし、その時代には精密機器はなかったですよね」
地球には残された時間は短いかもしれません。太陽が公転しているがゆえにその軌道で、必ず氷期は訪れます。それを、戦争に明け暮れるのか、人類の幸福を第一に考えた生き方をするのでしょうか。その前に、原子力発電や核戦争の暴走によって、破滅するのか地球に住む人類の賢さが試されているのです。地球では46億年の中で、最古の人類サヘラントロプス・チャデンシスや人類の祖先から600万年は狩猟採集の時代がありました。寒冷化にも負けず、地球の気候と戦ってきた歴史があります。これからの知的生命体は、氷期と戦えるのでしょうか。地球人は知的生命体ではなく、猿人や原人と変わらない存在で、10万年の氷期に負けて猿人からやり直すのでしょうか。
農耕民の歴史が1万年と言われますが、産業革命から300年で破壊した地球の再生に挑戦できるのでしょうか。地球を壊したからと言って、他の惑星を考えても子供の玩具ではないですから、他はない事を知るべきです。
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