パンツをみたらオプションでおしりもついてきました⁇
猫の集会
見てしまった
オレは今ベッドの上で薄目をあけている。
くっ…だ、だれだ…
オレの眠りをさますのは…
ま、眩しい‼︎
薄目から、がっつり目をあけてひかりの正体を暴いた。
‼︎
キ、キサマッ‼︎
ひかりの正体は…
太陽だった。
あー、なんだ。昨日オレがきちんとカーテン閉めなかったからその隙間から朝日が差し込んでいたのですねぇ。
仕方ありません。
もう、目がさめて覚醒してしまいましたっと!
せっかく今日は、大学休みなのになぁ。
勢いよくカーテンを引きちぎるかのようにあけた。
シャーっと。
う〜ん、カーテンレールよ。滑らかな滑り込み、いいねぇ。
…
…あ。
勢いよくカーテンをあけるといきなり下着姿の女性がこちらを向いて固まっていた。
あれは、たしか…
カーテンの向こうにいた女性が固まっている間に、オレは急いでカーテンをピシャっとしめた。
「ふぅ、これでセーフ」
何事もなかったかのように布団に転がった。
そしてゆっくり目を瞑って
先ほどのあれは…あれは…
…
ドタバタドタバタと瞑想の妨げの音が下からきこえてきた。
そして勢いよくオレの部屋のドアがバンっとあけられた。
「おや、これはこれは」
「ちょっと‼︎なにがこれはこれはよ‼︎」
…めっちゃ怒ってる?
効果音つけるならプスんプスん?
なんか違う?
とにかく関わりたくないのでそっと目を瞑った。
激おこなのは、オレの隣の家に住む幼馴染だ。
名前は、
オレが寝たふりをしていると…
⁉︎
花乃がいきなりオレの布団に入ってきた。
そして…そしてまさかの花乃まで寝たふり⁉︎
「ちょっ…花乃⁉︎」
オレは慌ててベッドからおりた。
すると花乃は、薄目をあけて
「さっき…みたでしょ?」
とオレに尋問。
「えっ、いや…なんのことだろうなぁ。朝日が眩しくて全然何もみえてないけどー」
とそっぽ向くと、
「朝日は、あっち‼︎ウソバレバレだから」
とオレの布団にすっぽり入っている花乃がオレを睨んだ。
「あの…実は…ほんとのこというと…みっ、みました。薄いピンクのパ、パン…の耳…?かなぁ…あれは…」
「パンツ!でしょ」
「はい…、おしりもセットプランでした…」
「そこまできいてないっ‼︎てか、いつもこの時間に起きるなんてありえないよね?完全に油断してたわ」
「それはそれは…ね。油断大敵だよー?」
「う、うるさい‼︎とにかく、
と、オレの前で手を合わせる花乃。
「オレは、神さまじゃないから手を合わせられても困ります。それに忘れませんっ‼︎」
と、開き直った。
「はぁ?じゃ、じゃあ…真樹のパンツ貸してよ。」
「えっ?変態かっ⁇」
「違う‼︎わたしがそれをはけば記憶が塗り替えられるはず。」
「あー、確かに。でも、オレの脳みその引き出しいっぱいあるからそんなことしても無理だよ?」
…
いったいどうしたらいいのよってな感じで両腕を組んで真剣に考える花乃。
「なぁ、花乃。」
「なに?」
「オレにいい案がある」
「ききたいっ‼︎」
「もうさ、諦めろ。うん、それがいい。」
「はぁ⁉︎ヤダヤダ!やだぁ」
「グズルなよ…だってオレ絶対忘れないし。忘れたくないし…」
「やだあ‼︎忘れてぇ〜っ」
…
困りましたねぇ。
「わかったよ。忘れてやるよ。」
「ほんと⁉︎」
「うん…。」
「そっか!ありがとう。じゃあね〜」
と花乃は、嬉しそうに帰っていった。
…
忘れるって言ったものの…
あぁ!思い出さなきゃいいのか!
うん…無理。
まぁでもそのことを一切口にしなければ花乃も自然と忘れるだろう。
そうして一か月が過ぎたある日の休日…
花乃がオレの部屋に入ってきた。
そして…おこです。
なぜっ⁉︎
オレ…寝てただけだよ?
「もぅ……なんでいっつもいっつも寝腐ってるのよ!」
と。
いや、休みの日なんだからよくない⁇
「たまにはカーテンあけなさいよ!」
…
「いや、あけてます。昼過ぎに」
「遅いっ‼︎」
「え?」
「新しいかわいい下着買ったんだよ?ずっと待ってたのにさっ」
⁉︎
ええっ⁉︎
そ、それは…もしかして…
「みせたがり…不審者…」
「だって…かわいいのみてほしくて…」
「待って、だからって…ずっと下着姿で窓のところでスタンバイしてたの?」
「え、なんでそれ知って…」
バカだ…花乃は、バカすぎる…
花乃が話し終える前にオレは花乃をギュッと抱きしめた。
「花乃はバカだな。それでこの前風邪ひいたんだ?」
オレに抱きしめられながら花乃が頷いた。
…
かわいいやつめ。
「こんど、かわいいやつじーっくりみせてね♡」
「うん♡いいよっ♡」
こうしてオレたちの恋愛がスタートした。
おしまい♡
パンツをみたらオプションでおしりもついてきました⁇ 猫の集会 @2066-
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