第32話
2日後、僕の家に、ロベルトと佐伯がいた。
「アメリカの大学はどう?楽しい?」
「勉強もしないといけないけど、自由時間もあって楽しいよ」2人とも、久しぶりの再会に喜んでいた。
ロベルトにとって、日本は特別な思いがあるのかもしれない。
「ロベルトは彼女でもできた?」
「うん、アメリカで彼女できたよ」
「それはいいね、金髪のロングヘアだったりして」
「まさに、そうだよ」ロベルトは昔に、金髪ロングヘアが好きだと言っていたので、まさか、実現するなんて思いもしなかったのだろう。
「アメリカの大学って広い野原みたいなところがあって、外で勉強している人がいるイメージだけど」と僕は少し気になって聞いてみた。
「うん、外で勉強している人もいるよ、意外と外の方が勉強進むらしい」
「日本の大学は、外で勉強なんてしないよ」と佐伯が日本の大学について教えた。「よく、カラオケに3人で行って点数競いあっていたよね」
「ああ、佐伯が一番点数が高かったよな」
「カラオケ行きまくると勝手に歌がうまくなっていたよ」と佐伯は自慢するかのように言った。
「そういえば、高校のとき、ロベルトはコンビニでバイトしていたよな、よく外国人に英語で話しかけられていていたの思い出すわ」と僕は言った。
「ああ、確かにそんなこともあったかもね」とロベルトは懐かしそうに言った。
ちなみに僕は高校時代、カラオケでバイトをしていた。
食事を作ったりしていたので、表には出ていなかったけど。
「飲食店のバイトはきついから、行かなくてよかったよ」と佐伯は言った。
佐伯は高校時代、バイトをするか迷っていて、飲食店に行こうとしていたので、ロベルトと僕が止めた。
佐伯と僕は同じ高校で、ロベルトは違う高校であった。
「たまに、電車でロベルトと一緒になったことあるわ」と僕は言った。
「ああ、あれは遅刻しそうになった時に、たまたまかぶっただけだけどね」とロベルトは笑いながらその時のことを思い出していた。
一通り昔話をしたところで、僕達はゲームをすることになった。
ちなみにロベルトもゲームは上手い。
格闘技のゲームで僕達は遊んでいた。
最終的に佐伯が勝ったのだが。ロベルトは5日後に帰るので、なるべく一緒にいたいと思った。次に会えるのは、夏休みだからである。
僕達は夕方まで遊んだ。ロベルトと佐伯の家は僕の家から近いので、遊ぶには便利な距離である。ロベルトと佐伯は帰っていった。
僕は、コップと皿を洗って、部屋を掃除した。
5日後ロベルトは、日本からアメリカに帰る日であった。僕達は送り迎えをする。羽田空港に行って僕達はロベルトと別れを告げた。
「また、夏休み戻ってくるから、遊ぼうね」
「また、カラオケで点数競い合おうな」と佐伯が言った。
「今度は、俺と佐伯でアメリカに行くのもいいかもしれない。」ロベルトは飛行機の中に入っていった。
僕達は後で手を振っていた。半年後にはまた会えるので、半年後が楽しみだ。
僕と佐伯は羽田空港内にある飲食店でごはんを食べた。
僕はラーメンが好きなので、一緒にラーメンを食べた。
「僕達もいつか海外に行きたいね」と佐伯が言った。
「お金を貯めないといけないから、バイトしないとな」と僕は言った。
「福山も彼女いるし、ロベルトも彼女いるから、俺も早く彼女見つけないとな」
「大学でできるかもしれないじゃん」
「そんな簡単にはいかないんだよね」佐伯はスポーツができるので、もてそうではあるが。
「そういえば、井端さんコンクール準優勝したらしいよ」
「へえ、動物の絵がうまくいったのかな」井端さんは努力家であり、いつかは賞をとるかと思っていた。
「俺も何か賞とりたいな」と佐伯は言った。
「自分の好きなこと突き詰めていったらもしかしたら、賞とれるかもよ」と僕は言った。
佐伯はいま、大学2年生である。あと一年後には就職活動の時期であるから大変である。
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