第24話
ここで、トランペットを吹いたらとてもいい音が出るだろうと思った。
僕はこの海で魚を釣りたくなった。
この海はどんな魚が泳いでいるのだろうと実際に見てみたくなったのだ。
しかし、釣り道具は持ってきていない。
僕は、想像の中で、海の魚を釣ることにした。
僕は、岩場で投げ釣りをしている。
リールを回していると、急に竿が重くなった。
僕は魚がかかったと思い慎重にリールを回す。
だんだん、魚の影が水面から出てくる。
僕は、岩場にその魚を釣り上げた。大きいカサゴだった。赤くギザギザした背びれに大きい目玉のカサゴだった。僕はその魚をもとにもどすことにした。
僕は想像の中の魚がとても鮮明で本当に釣ったのではないかと思った。
僕は想像するのをやめて、海を見た。海はいつも通りだった。
「そろそろ、食べに行くか」と僕は佐伯に声をかけた。
「そうしよう」と佐伯は言うと、僕らは近くの飲食店に行った。
海鮮丼の店で、海の近くの店は大体海鮮を扱っているんだなと思った。
飲食店に入って、僕らは海がよく見える場所に座った。
僕らは海鮮丼をたべた。
僕はいくら丼で佐伯はマグロの海鮮丼だった。
海の中で釣れたものを食べていると海にきてより実感した。。
いつもだったら、海で魚が釣れたことを想像しなかったが、今は魚が釣れて、僕たちはそれを食べているのだと想像することができた。
僕たちは、海鮮丼を食べ終わり、ガラス張りから見える海の海の景色を顔を横にむけてみた。海は、近くでみるよりもずっと輝いていた。
僕たちは席をたって会計をして、店から出て行った。外は冷たい風が吹いている。
「今日はたのしかったな」と僕は言った。
「ああ、海はきれいだった」と佐伯が返事した。僕たちは電車に乗って家に帰った。
家に帰ると僕は、調べものをしていた。他に近くで海が見れる場所がないか探していた。僕は、佐伯と海に行って、海の魅力を改めて気づかされた。
僕は、違う海を見てみたかった。違う場所で見る海はまた変わった雰囲気の海何だろうなと思った。
僕は、探していると千葉県の海沿いに海を見ることができる場所を見つけた。
僕は、今度一人でそこに行くことにした。僕は調べものを終えた。
3日後僕は、井端さんの家にいた。玄関で井端さんに会ったとき、少し身長が縮んだように見えた。
僕は、井端さんの家でくつろぐことにした。井端さんはリビングの机で水彩画を書いている。すでに出来上がったものが10枚ぐらい床に置いてあった。
僕はそれを一枚一枚見た。朝顔を違う角度から書いたものが5枚あった。
その絵はとても花が美しく、葉っぱがその花を支えていた。青色の朝顔で、はっきりとした色使いだった。葉っぱがいろいろな方向を向いていた。
僕は、その5枚の朝顔の絵に魅了された。
次に僕は海の絵を手に取った。海の絵は、全く違う場所から書いた5枚の絵だった。
それぞれの海の景色の特徴が描かれていて、とても美しかった。
僕は一枚の絵を手に取った。そこの場所の景色は自分が行った海の景色に似ていたからだった。僕は井端さんに聞いてみた。
どこの海をモチーフにしたのか。
そしたら、僕が見た海の場所の景色をモチーフにしていた。僕はなんだかうれしくなった。知っている海というのはなにか惹かれるのかもしれなかった。僕は、絵を見るのをやめて、井端さんが今書いている絵に目を向けてみた。
そこには、おおきな象が描かれており、おおきな鼻があった。絵はまだ背景が完成途中だったが僕はその絵がとてもリアルに描かれていてびっくりした。
井端さんが描いた象はたくましい象だった。
僕は、自分が見えている世界と他人が見えている世界は違うのかなと思った。主観的なもので、作り上げている絵はとても独創的だった、僕は海で見えている景色もそれぞれ違うのではないかなと思った。
僕だったら海をどう描くだろうと想像した。
静寂な海を僕は描いていた。
静かな、波を立てていて、鳥が海の魚を狙って飛んでいるような絵だった。海の中に魚がいると感じるのは、鳥がいるからだった。
僕は、海に魚がいるところは実際には見えないが鳥は海に魚がいるとわかるのだろう。海に向かって嘴を出して、魚を捕る。
そんな光景を想像した。
井端さんが象を描いているのも、自分が見ている象が勇ましいと感じたから、描いたのだろう。
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