第9話
僕は井端さんにカフェで時々あってそのたびに話していた。
そして、親しくなって今では家に上がり込んでいるというわけであった。
井端さんは絵を描くことが趣味であった。
水彩画を書いており、趣味のレベルを超えているかのような出来栄えだった。僕は、床に座って足の延ばして、本を読むことにした。
周りの壁は白く、棚には本が置かれていた
。僕は孤独だった。その中でもとりわけ僕は、孤高だったかもしれない。
でも、だんだん、人になじんでいってうまくなじめている。本も読んで知識がついてくるとてもいい循環だった。だから、今本を読んでいる。
自分と向き合うように、なってそして、ほかのヴァンパイアと出会うことができている。これは僕にとってすごい変化である。
パーティーに行ったとき、僕はこんなにもヴァンパイアがいるんだと、実際に見ないとわからないので驚いていた。
その体験ができたのも、井端さんのおかげであることを僕は感謝している。
井端さんは僕に、交流の場を与えてくれる存在でもある。
僕は、本を読み終わると、リビングに行って晩御飯を食べることにした。
晩御飯は井端さんが作ってくれる。
「今日は、カルボナーラにしようと思っていてね。スパゲティは好きかね」と井端さんは僕に尋ねた。
「スパゲティ好きです。」と僕は言った。
井端さんがカルボナーラを作り僕に手渡した。
僕は「いただきます」と言ってからカルボナーラをフォークで食べて行った。井端さんも座っていっしょにカルボナーラを食べていた。
「こないだ、スーパーに言ったら、レタスが300円もしてびっくりしたよ。この頃、物価が高くなってきてね」と井端さんはスパゲティを食べながら言った。
「確かにこの頃、高いですよね。」と僕は同調するように言った。
ニュースで物価が上がっているとニュースで聞いていたので、スーパーには普段行かないけど、知っていたのだ。
「昔はとても安かったよ。今と昔じゃお金の価値が違うからね」
「へぇ、そうなんですか」
「どうじゃ、あの娘、北条はこの町で知り合った仲なんだけどな、なかなか美人さんだろ」と井端さんは言った。
「はい、とても気さくな方だったので話しやすかったです」と僕は少し赤らめながら言った。
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