第7話

「僕らはうまく世間にとけこんでいるからね。お偉いさんはもしかしたら、吸血鬼のことは知っているかもしれないけど、特に害はないからね。大丈夫だよ。吸血鬼がでるっていう噂話にはなるんだけどね、僕らは血を吸うとき気絶させているから、大丈夫だよ」

「吸血鬼ってやっぱり知られていないんだね。きいといてよかったよ」


僕はそういうと、ゆっくりソファに座った。僕は、まだ知らないことだらけだ。

ヴァンパイアについて詳しく聞ける井端さんがいて僕は助かっている。

僕は、パーティに行っていろんな人に会ってきた。そこでわかったことというのは、みんな溶け込んでいるということだ

。僕らは特に変わった点はない。ただ人を吸う種族というだけだった。


「殺人事件がこの頃おきているらしいから気をつけてね」と井端さんが言った。

「へえ、殺人事件か。通り魔かな、気を付けないとね」と僕は言った。


けど僕らはヴァンパイアだから、その殺人犯をやっつけられるかもしれなかったが。相手がナイフを持っているとなると、こちらが劣勢となる。

僕らは血を吸うと相手は気絶するその間に手を拘束して警察に突き出せば、殺人犯は捕まえることができる。先手必勝というわけであった。


「ねえねえ、桐生さんっていう人をしっている?」と僕は言った。

「あ、桐生さんね、金持ちでとてもおとなしい人だよ。」と井端さんは言った。


やっぱり、金持ちなんだ。とぼくは思った。僕は、井端さんの家に1泊泊まることにした。

井端さんの家は3LDKで広い、ぼくひとり泊めてくれることができるのだろう。僕は、本を読むことにした。

一時間ぐらい本を読んでいると、ピンポンと音が鳴った。井端さんが玄関を開けるとそこには、若い女性がたっていた。

ショートヘアの女性が入っていくと、僕は、「こんにちは」とあいさつをした。


「こんにちは、北条と言います。」と北条さんは言った。

「僕は、福山って言います」と僕はあいさつをするとソファに座った。


井端さんのお知り合いなんだろうと思い僕は、だまって本をよんでいた。


「そういえば、この前猫がいたんだよね。黒猫で目が黄色い猫。なにか神秘的で縁起がいいものらしいからラッキーだったわ」と北条は言った。

「あ、黒猫は幸運や豊かさの象徴だよ。それは良かったね、野良の黒猫ってなかなかみないからラッキーだったね」と井端さんは言った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る