【姦】第12話 母は遊女 私は先生にレイプ その子も夫の遺骨の前でレイプされ
ケシ畑を見下ろす小高い
外見は横長で5部屋ぐらいはあるだろう。外
その周囲には2メートル以上の深い
施設の窓にはトゲのついた鉄
近づくにつれ、足がすくむ一行。宮武が馬場にささやく。
「どう見ても処刑場だな」
その馬場は無言でカメラを回す。ただ一人、走り出したのはおでんであった。
引き止めようとする牟田口。とっさに彼女の
「勝手な行動は止めるんだ!」
彼女は牟田口の制止を振りほどき、施設の入り口へ突進。
「まだ、この中で夫は生きているんでしょ!」
迷惑にも鉄のトビラをガンガンと
見知らぬ土地で気の知れない案内人。そこへこの無作法だ。絶対、おとがめがあるに違いない。
頭をかかえる宮武たちも続く。まいったな。これには牟田口もカギを取り出し、トビラを開けた。
すると、そこには思いがけず。
「なんだ? 意外と内は明るいぞ。それに………結構、きれいだな」
見回す宮武たち。
よく聞くと、小さく一定した機械の音声。それは牟田口として、どうあるべきか、どう考えるべきか、どう行動すべきか、こんこんと説話しているようだった。
軍刀をドスン! ここで牟田口がおでんを
「いいか! ここから先、決して私より先に出てるんじゃない!
このとなり、そこが整形部屋である。それ以外、歩き回ることは許さん。もっとも、おまえさんの夫はいない。とっとと、連れて行くんだな」
それでも彼女は止まらない。誰よりも早くとなりの部屋へ。早く開けろと、ドアノブを回し始めた。
ん~~~、マズいよな。宮武が頭をかきながら牟田口にお願いする。
「すいませんね。うちのスタッフが迷惑をかける。
でも、このままカメラを回し続けてもいい絵がとれないんだよ。
ホラッ、あとあと彼女がうちのスタッフだとわかったら、ヤラセとか言われかねないでしょ?
だから、この先は後ろの楠本君に任せたいと思っている。そこで悪いんだが、それまでじゃじゃ馬の彼女を押さえてつけてほしいんですよ」
まことにあつかましいお願いだ。
しかし、宮武も打算する。スクープと言っても使える場面は限られるだろう。ケシ栽培、同じ顔の住民。一般公開にはまあ、無理だ。
逆にこの場面なら使える。
宮武は振り返り、今度は楠本にお願いした。
「さあ、君がこの部屋を開けるんだ。大丈夫。何かあったら、俺たちがいるから」
そして、おもむろに
楠本もうなずき、深呼吸。馬場の手にも汗。つばを飲む。
重いトビラ。…冷たいノブ。…ゆっくりと開けるぞ。
ぎぃぃぃ~~~、きしむ断末魔。
そっと開けた先。部屋は
瞬時、人らしき動きを見る。久しぶりの
楠本は部屋の中央へ歩み出す。首を回した。それに合わせて、ライトを回す宮武。すると、手術は完了していたのか? 彼女の悲鳴と共に、闇が少しずつとけてきた。
「全員、牟田口の顔!」
牟田口以外の絶叫。もともとここは整形部屋だ。彼らの顔はしわだらけの老人の顔へ整形されていたのだ。首元の辺りまで
そして隅に逃げ込んだ誰一人、生気を感じない。
とても、まともとは言い難い。宮武もため息を押さえながら、再びライトを回し始めた。
「同じ顔ね。………これじゃあ、確認のしようがないな」
馬場もそれに合わせて逃げ込んだ1人ずつをフォーカス。最後に、長身の学ランの生徒をズームした。壁を背に座る姿。指にはいかつい指輪が光る。
その彼へおそるおそる近寄る楠本だ。
顔をのぞきこみ、身元を確認。そこから、なんと両手を広げて馬鹿笑い。青い目の
「そこにいるの、石井先輩でしょ! ハハッ、い~い気味! このくそ野郎!
何、そのしわしわの顔。男前になった?
あ~~ああああああっああああああ?P+*P*P*?+LJK
私がハーフでいじめられていたことをいいことに、優し声で近寄ったな!
それで、何? 『おまえの母親は
無理矢理、私を押し倒しこんな感じで
ドグウッ! 彼女はつま先で力いっぱい、石井の腹を蹴り上げた。
「もっと、強かった? それも呼吸のできない私の鼻をつまんで無理矢理、フェラさせたよね? にやにやと笑っているおまえの顔。ぜってぇ、忘れるもんか!
そして、服を破いた。楽しんだか? ビリビリに。
泣きじゃくる私を往復ビンタしたっっけ。私、よく覚えているでしょ! こんな感じでな!」
坊主頭をつかんで平手打ち。鼻から血が飛び散った。
「アアッ? 確かにあんとき、言ったよな!
『中出ししてください』って言えだと!!! そんで拒否ると私の小指、折ったよなぁ! ああ、聞いてんのかよ!!!」
そのまま壁に頭をたたきつける。たまらず、石井の悲鳴。しかし、誰も動けない。おぞましい彼女の告白にではない。
「そのあと、
んなわけあるか!
おまえは外道以下だ。このプチ旅行でも、みんなの前で青姦するとニヤけてた。けれど、それがどうしだ?
今はイモ虫みたいに
「ねぇ、ここにハサミぐらいあるでしょ! 最後に私がズボンを脱がしてやるから、1センチずつおまえの亀頭、切ってやるよ!」
浮き上がる
静かに、牟田口。
「残念だが、彼らは記憶障害を起こしとるかもしれん。君た2人にどういう
それでも、止まらない楠本。石井の顔につばを
「あっそう! でも、知ってる? こいつはね。私だけじゃなく、私のお母さんも
セックス大好き親子だって! じゃあ、なんだ? おまえは木のまたから生まれてきたか? おまえがよぉ、何を知ってんだよ!」
そして、楠本は石井の小指をためらうことなく握り上げる。
次には思い切りにグギッ! 180度曲げた後、一気に紫へ変色。
「よかっったわね、気持ちいいっっ?
何とか言えよ、コラッあああ!
でもね、感じてないならそれでもいいのよ。ハサミ持ってくる間、あと19本もあるし♡ 歯も1本ずつ折ってやるから、まだまだ楽しめるよ。
おまえら、いいから早く持ってこい!!!」
「あなたがこのくそ野郎のために、犯罪を犯すことはない」
血走った楠本の目。
「そう? でも、ここは禁足地でしょ? ここに法はない。それに私は正義を執行してるだけ」
おでんは石井の前でしゃがみ込んだ。
「ええ。でも、あなたがこんな男のために汚れることはない。人殺しは一生残る」
それでも、楠本は笑っていた。
「はあ? 私の一生なんて、とっくに終了。復讐、ただそれだけのために私はこのためにここまで来た。そもそも、あなたに何がわかるというの?」
じっとして、動かない高橋お
「そうね。でも、知らないわけじゃない。私は夫の治療費のため、体を売った。
そんなとき、マスコミは私を不倫を楽しむ『毒婦』と面白おかしく騒ぎ立てたの。
だから、痛みは、あなたの痛みは、ほんの少しだけでも理解できる方。
勝手にもてあそばれて。でも、誰にも言えない……。呼吸さえつらかった。
そう、そうね。私にも彼の亀頭を切る権利はあるんじゃない?」
彼女はカッターを持ち歩いていた。いつでも自殺できるように。今度、笑うやつがいたら、一緒に地獄へ付き合ってもらうため。
キチチチチチッ。刃のミリ単位で飛び出す音。完全に刃物の直線。そして、それを振り上げた。
「あなたの
狂気のおでん! まばたきを忘れる。石井の
「やめて!」
楠本はおでんの手をつかんだ。
「うるさい! うるさい! うるさい!」
8畳の部屋では楠本の涙でつつまれた。
その昔、日本は世界有数の売春大国で有名であった。
そう、『女性のあてがい外交』だ。その出入り口である長崎の出島。当然、外国人に接待としてあてがわれるのが娼婦である。
もちろん避妊はない。だから彼女たちに私生児が生まれるのだが、その子共々厳しい差別の対象になる。おかげで、娼婦の子は娼婦へ直行。
その
そして
そんな危険な感染症にも生活のため。できる仕事を続けるしかない。しかし、一回のセックスではかけそばの料金(16文=500円ほど)まで落ち込んだ。
だから、ほんの少しの対処法。娼婦は和紙にツバを含ませてから丸め込み、○○へ入れておくのだ。子供ができても商売の邪魔。祝福されない子供はいらない。
尚、客を取るときにはお歯黒をする。
そのお歯黒とは、一般常識として
生きる権利とか、人権とか。この世にあるとしたら、別世界。レイプされ、性奴隷にされ、売り物にされ、さらに病にまでかかり墓もなし。
おめでとう。教科書に加えてください。それがうるわしき日本の窓口であり、世界から愛される日本外交の姿でしたと。
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