第4話 奉仕(不健全)と搾精担当

 昨日はフォロワーの伸びが悪かった…やっぱ投稿しないとな…。

 なんて思っていると、部活の時間になっていたので急いで体育館に向かう。


「ふぅ…なんとか間に合ったかな…?」

「お、天辻君! ぎりぎりだねぇ」


 少し息を整えていると、篠崎先輩が俺に気づいてこちらに来てくれた。


「あはは、ちょっと考え事しちゃってて…」

「でもちゃんと来てくれたからよし!」

「ありがとうございます。そういえば篠崎先輩、今日の練習後マッサージさせてもらえませんか?」


 昨日の晩、マッサージについてかなり勉強した。一夜漬けで学んだ付け焼刃だが、何度も反復して練習すればきちんとできるようにもなるだろう。


「っ! …わ、わかったよ…」

「ふふ、篠崎先輩緊張してるんですかぁ?」


 秘技!! 小悪魔ムーブ!! 


「そそそそ、そんなことないんだヨ?」 


 めちゃくちゃ声が裏返っているのでわかりやすくて助かる。


「じゃあ先輩、部活終わったら部室で……ね?」

「う、うん……!」


 その日の練習で先輩は過去一番のパフォーマンスを見せたらしい。素人目の俺でもとても上手に見えた。


「篠崎先輩まだかなー?」


 俺は既に部室で待機してる。なんだかちょっとだけ時間が掛かってるなぁ。


「ご、ごめんね。ちょっと遅れちゃった…」

「全然大丈夫ですよ。じゃあ早速、シましょっか」


 あ、えっちするんじゃないからね?


「じゃあ俺向こう向いておくので、これに着替えてそこに横になっていてください」

「う、うん!」


 俺が渡したのは紙パンツ、マッサージのお店でよく履く市販の物だ。

 

「もう大丈夫だよ、天辻君」


 振り返ると、篠崎先輩はタオルを敷いた長椅子に横になっており、綺麗な背中が丸見えになっている。


「じゃあ、始めますね」


 そう言って俺はマッサージを開始する。最初はちゃんとしたマッサージをする。相手がリラックスできるように、疲れがとれるように。


「わ、すごい…!」

「ふふ、篠崎先輩身体ガチガチになってますねぇ」

「んー…きもちぃ…」


 やはり一夜漬けは正義だな。なんて思いながら、今日の本題に入る。


「んしょ…よいしょ…」

「ん…? 天辻君…ってなんて格好してるの!?!?」


 俺が着ているのはいつぞやのマイクロビキニである。これを着て何をするのか? そんなのマッサージ(意味深)に決まってるじゃないですか。


「ちょっと暑くなっちゃいまして…」

「そ、そうなんだ……」


 そして俺はオイルを取り出して、自分の身体と篠崎先輩の身体に塗る。

 そのまま俺は先輩の太もも辺りの上に乗り、身体を傾けるとたまたま俺の性器が篠崎先輩のお尻に当たってしまった。


「ああああ天辻君!? なななにして――」

「マッサージですよー? たまたま身体が当たっちゃってるだけですって」

「そ、そっか…」


 俺はその体勢でマッサージをすると、性器が当たったり当たらなかったりする。


「はぁ…はぁ…天辻君……」

「篠崎先輩どうしたんですか?」

「な、なんでもないよ」


 篠崎先輩がそう誤魔化すので、俺は続けてこう言った。


「じゃあ篠崎先輩、次は仰向けになってください」

「わ、わかった…」


 篠崎先輩は期待しているような目をしている。まぁ期待通りの事をするんですけど。


「じゃあ篠崎先輩、内ももの方にも塗っていきますね」

「う、うん…!」


 俺は手にオイルを塗り、内ももをほぐしていく。あったまたま篠崎先輩のアソコに手がー。


「天辻君……きもちぃ…」

「ふふ、よかったです」


 そして俺はアソコから手を退け、上半身にも塗っていく。


「塗り塗り…んしょ、っと」


 あったまたま篠崎先輩の乳首に手がー。


「ひゃん! …天辻君、もっとして…?」

「ごめんなさい、たまたま手が当たっちゃっただけなんです。これはマッサージですよ?」


 俺がそう言うと、篠崎先輩はハッとした後黙って頷いた。


「じゃあ最後の仕上げしていきますね」


 そう言って体勢を変え、頑張ってマッサージをしているとたまったま篠崎先輩のアソコを擦ってしまう。


「あっだめ…イク…イクッ!!」


 篠崎先輩はビクンと身体を揺らした後、息を整えてこう言った。


「また…してもらってもいい?」

「はい、いつでもマッサージしますよ」


 そう伝えると、篠崎先輩はいやらしい顔をしていた。この人彼氏いるんだよね…?



「ただいま」

「兄さん、おかえり。危ない目には遭わなかったかい?」

「大丈夫だって。もう、小雪は心配性だなぁ」


 俺が帰宅すると、小雪が出迎えてくれた。小雪はかなりの心配性で、俺が危ない目に遭わなかったか聞いてくる。優しい子に育ってお兄ちゃん嬉しいよ。


「そういえば兄さん、国から手紙来てたよ」

「国から? あぁ、搾精かな」


 搾精、それは精子の提供。あまりに婚姻率、出生率が低いため、30年ほど前から国が行っている政策だそうだ。搾精の政策ってなんだか語感がいいな。

 搾精はには近所の精子センターに行ってそこで精子を出すのだとか。搾精は16歳、高校生になる年齢から義務付けられるので今年から高校生の俺に手紙が来たのだ。


「じゃあ精子センター行ってくるね」

「待ってよ兄さん!! 精子出したあとのえっ…いやらしいフェロモンを出した兄さんが外を出歩くなんて危険だよ!!」


 えっちって言いました? 前世で考えると確かに、えろいフェロモンをだしている女子が一人で外を出歩くのは危険か。


「じゃあ付いてきてよ。小雪」

「わ、わかった。それならまだ安全だからね」


 そう言うと、小雪はすぐに用意をしに行った。


「よし、じゃあ行こうか兄さん」

「しゅっぱーつ!」


 なんて意気込んで来たものの、精子提供センターは歩いて5分もしない所にあるんでした…。


「すみません、搾精しにきたんですけど…」

「あ、はい。搾精の方はあちらに向かってください」


 そして言われたところに向かい、受付を済ませるとある個室で待機することになった。


「失礼しますね。私は貴方の搾精担当になりました、緑麻みどりまさきと申します。搾精についてきちんとご説明しますね」


 そう言って緑麻さんの説明は俺が知るものと大差なかった。最後の一言以外。


「そして搾精の方法なのですがご自分で出されるか、搾精担当である私が手淫をするか、と言うものになります。まぁご自分で出されますよね?」


 ちょっと待て。しゅいん? 手淫? つまり手コキ!?


「そ、その…」

「はい?」

「緑麻さんに…お願いしてもいいですか…?」

「え…?」


 なんかすっげぇ恥ずかしい。俺のちんちん扱け!! っていえばいいのに。


「それは私が手淫をしてもよろしいと…?」

「はい……その、恥ずかしくて…」


 俺がそう言うと、緑麻さんの顔に発情の色が見え始めてくる。


「え、ええ。早速準備してきますね。少々お待ちを」


 少々お待ちを、と言っていたのに一分も満たずに用意をしてきたのは一体…?


「お、お願いします…?」

「私に全て身を任せて、リラックスしていてください。失礼しますね」


 そう言って緑麻さんは俺のズボンを下ろす。


「す、すごい…! これが…!」


 なんか美人が俺のちんちん見て興奮しながら観察してるってシュールだな。

 そしてじーっと見られてると興奮してきて勃起してしまう。


「お、大きい…! こんなサイズは見たことがありませんよ!」


 俺のこの世界でのチン長は15.5cm(俺調べ)だった。確かこの世界の平均は7.8cmとかだったかな…? それなら俺のサイズは倍と言うことになる。


「じゃ、じゃあ始めますね」


 そう言って緑麻さんは俺の性器を扱き始める。すごく上手い。だが刺激が足りないと言うか、興奮が足りない。


「その…興奮が足りないので、胸を見せてもらってもいいですか?」

「え、いいんですか…?」


 いいんですか? ってなんだ?

 そう言ったあと、緑麻さんは自分の服を脱ぎ、ブラジャーも外して大きな胸を露出した。


「こんな大きな胸ですみません…」

「え?」


 あ、そうだった。この世界では大きな胸は忌避の対象なんだ。意味が分からん。


「僕、大きなおっぱい大好きですよ」


 この発言だけを見ればただの変態である。


「そんな…冗談でも嬉しいです…」


 緑麻さんはそう言うが、俺の性器はどでかパイをみて剛直へと進化している。それを見た緑麻さんは絶句していた。


「吸ってもいいですか?」

「いいですよ…! 寧ろいっぱい吸ってください…!」


 そして所謂授乳手コキと言われる体位になる。これやっべ。


「イキそうです…んむっ」

「は、はい! えと、これをこうして…」


 緑麻さんは精子を取りこぼさない準備をした後、刺激を強め始める。


「イク…イキます…!」


 びゅるる、と音を立てて射精を始める。


「すごい量…こんなのを膣内ナカで出されたら……」


 緑麻さんはゴクリと生唾を飲み、興奮した顔をしている。

 その後、緑麻さんと別れる際にごちそうさまでした、と言っていたがこの人もやばそうな人だな…と思った。



 帰宅後、俺は考えていた。

 リストが完成したかもしれない、と。


「そろそろ、始動するか」


 …A天辻 Bビッチ Pプロジェクトを!!

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