第71話 え?お父にゃん
メアは途中ニャル様の乱入があったとはいえ、無事に【スターシアン】上空に到着した。
「にゃ!」
何を思ったのかメアは飛び降りた。
「にゃーあ〜あぁあー……にゃ、【落下耐性】なくにゃったんだった……あべし」
メアは教会の前の地面にめり込んだ。【輪廻転生】のストックが1つ消えながらも、無事?に目的の【エデン教スターシアン支部】に到着した。
「さて、帰ったにゃー」
メアは毛繕いをしてからドアを開ける。
「ごは」
「ぶっひっひw聖職者はデザートに丁度いいな〜」
メアの目の前には破壊されたエデン教聖堂。そして外傷は見当たらないのに力無く椅子にもたれ掛かり、瞳に生気を感じないシスターのお姉さんたち。そして1匹のオーク。だがオークのように豚人間ではなく。砂色の毛皮を纏う猪人間であり、その額には鋭い角が一本あった。そいつが今まさに、ハゲルトン神父の首を掴み持ち上げていた。
その時【死神代行猫セット】に吸収された【幸運を齎す死神猫の尻尾用カンテラ】と【猫目】が共鳴した。
『スキル【猫目】の熟練度が最大値に達しました。【死神猫】の魂と共鳴しました。【猫目】は【虚空を見つめる猫目】に進化しました』
【猫目】種目:パッシブ
効果:猫の瞳は暗闇を見通す。暗闇でも昼間と同じように見える。
↓
【虚空を見つめる猫目】種目:パッシブ
効果:猫に見通せない物は無い。瞳は暗闇を見通し、右目は魂を見通し、左目はカルマを見通す。
ハーフオークのカルマ値が見える。
左目を通して見えた数値は、−960,269だった。
そして右目を通して見た光景は、ハゲルトン神父の魂が抜き取られる姿だった。メアの頭に血が上る。
「離せにゃ」
「ぶひい?」
メアの口から言葉が漏れる。ハーフオークはハゲルトン神父の魂を口に頬張りながら、手を離し振り返る。
メアの目には魂の動きが見えており、お腹に溜まってまだ消化されていないのが分かった。その証拠に死んだら消える筈の肉体がまだ残っているからだ。助けられる。メアはそう思った。
「お父にゃんを返せにゃ!!」
「君は……」
自分の大切な物を奪われる。許せない。渡さない。取り返す。そんな気持ちが頭を埋める。その時、背中に掛けていた魔導書【ニャルデ・ウェルミャス・ミステリニャス・ニャクロミコン】と【傲慢の書】がメアの前に浮かび上がる。
ハーフオークは【傲慢の書】を見て驚愕する。
書に封印されていた。第五章がが目を覚ます。
「五章:我が財宝は誰も止める事が出来ない」
「なんか嫌な予感」
五章の効果でメアの装備枠が無制限に解放される。呼び出すのは先程手に入れた装備。種族的や特定の場所でしか使えない装備も、この状態であれば装備できる。
【スダルシャナ・チャクラム】
【初心者用白尻尾輪】知力(+5 )幸運(+5)
【死神代行猫セット】HP(+160,500)MP(+160,500)腕力(+84)耐久(+84)技量(-84)幸運(+84)
【蓋が破壊された封印されし宝箱】耐久(+82)
【ケロベロスの幼少期の首輪】幸運(+12)
【觔斗雲を呼ぶ笛】使用中敏捷(+84)
【
【血塗られた白衣】耐久(+726)
【血塗られたメス】腕力(+726)技量(+726)
【死骨王の王冠】現在保有MP(+4,520)知力(+110)
【死骨王のローブ】耐久(+9,040)知力(+6,730)
【世界樹の若木】知力(+75,110)
【乙姫様の手編み羽衣】
これが今使える装備の数、それによって変動したステータスがこちら。
【名前:メア】
【種族:猫又】
Lv:100limit
HP:545/545(+160,500)(+820)(+1150)
MP:223/223(+160,500)(+820)(+666)(+4,520)
腕力:208(+726)
耐久:104(+84)(+82)(+726)(+9,040)
敏捷:208(+10)(+84)
技量:1(+726)
知力:104(+75,110)(+5)(+6,730)(+110)
幸運:208(+5)(+12)
深淵:208(+110)
神力:100(-100)
SP:100
武器:【スダルシャナ・チャクラム】
【血塗られたメス】腕力(+726)技量(+726)
【世界樹の若木】知力(+75,110)
防具:【初心者用白尻尾輪】知力(+5 )幸運(+5)
【死神代行猫セット】HP(+?)MP(+?)腕力(+84)耐久(+84)技量(-84)幸運(+84)
【蓋が破壊された封印されし宝箱】耐久(+82)
【血塗られた白衣】耐久(+726)
【死骨王のローブ】耐久(+9,040)知力(+6,730)
装飾:【ケロベロスの幼少期の首輪】幸運(+12)
【觔斗雲を呼ぶ笛】使用中敏捷(+84)
【
魔導書【ニャルデ・ウェルミャス・ミステリニャス・ニャクロミコン】MP(+666)深淵(+100)《メアと共有》
【お友達の勾玉】
【乙姫様の手編み羽衣】
【死骨王の王冠】現在保有MP(+4,520)知力(+110)
大罪:【傲慢の書】
一章:我が成長は誰も止める事が出来ない
二章:我が進路は誰も止める事が出来ない
三章:我が正義は誰も止める事が出来ない
四章:我が勝利は誰も止める事が出来ない
五章:我が財宝は誰も止める事が出来ない◎
六章:我が悪道は誰も止める事が出来ない
最終章: 我は天に上り王座を神の星より高く据え、神々の集う北の果ての山に座し、雲の頂に登っていと高き者のようになろう
アクティブスキル:【木登り】【切り裂きジャック】【影移動】【尾突】【乱れ引っ掻き】【加速】【火の玉Ⅰ】【液状化】【ラビットジャンプ】【岩質下】【眷属化】【猫の書】【猫撫で声】【Raining cats】【
パッシブスキル:【夢遊病:悪夢《ナイトメア》】【二又】【天候状態異常:日光】【日光耐性:強】【猫足】【虚空を見つめる猫目】【腐食耐性】【猫憑】【猫燵】
装備スキル: 【輪廻転生】【トリカブト】【觔斗雲】【身代わり】【生命の煙】【双魂分隊】【裁定審判ver.N】【畜生道】【カルマイーター】【おいでませ】【サメちゃんズ】【狂気実験】【解剖】【MP貯蔵庫】【アンデット強化】【ハイエルフの加護】
称号:【世界最弱生物】【死を背負う者】【死祭者】【スライムバードキラーマシーン】【
登録お友達:【朱雀】【白虎】【玄武】【青龍】【白】【マリー】【キャロ】【ラビ】
「姉御!加勢するぜ!」
「こくこく」
海でないと召喚できないオーロとロッソが召喚され、オーロは特攻服のように【血塗られた白衣】を身に纏い、ロッソは【蓋が破壊された封印されし宝箱】に隠れた。その他の装備や武器は持ちきれない分は空中に浮く。
「ぶご。これはヤバい気がこちらも本気でいこう。【暴食の書】第一章:我が飢えを無くす事は出来ない。おでは【暴食のグラ・オブルーク】どこからでも掛かってこい」
「絶対取り返すにゃ!!」
「おう!!」
「こくこく!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます