第70話 ニャル様は突然に 今更の報酬
「にゃふー」
テンション高く空を觔斗雲で飛んでいると、空間が裂けメアは飲み込まれた。
「?!こ、この場所にゃは?」
「やあ、やあ。メアくん」
「やっぱりニャル様にゃ!久しぶりにゃ」
現れたのは小さな男の子。だが纏うオーラは巨大だった。
「うん。メアくんとは久しぶりだね。君にプレゼント?いや、保留なっていた報酬を渡しに来たよ」
「何くれるにゃ?」
「それじゃあ宜しくぅ」
パチっと音を鳴らすと、聞き慣れたアナウンスが流れる。
『【ニャルラトホテプ】に保管されていた【キメラ開発者・メラ】【エルダーワイトキング・アランガント王】の討伐追加報酬をお受け取り下さい』
『【キメラ開発者・メラ】討伐報酬。
1.【スキルブック:キメラ合成】
2.【血塗られた白衣】
3.【血塗られたメス】
4.経験値96,651,824,866を獲得しました』
『【エルダーワイトキング・アランガント王】討伐報酬。
1.【スキルブック:
2.【死骨王の王冠】
3.【死骨王のローブ】
4.【世界樹の若木】
5.【傲慢の書】
6.経験値63,011,099を獲得しました』
『ひるねのレベルが第一上限値100まで上がりました。HPが110、MPが44、腕力、敏捷、幸運、深淵が44上がり、耐久、知力が22上がりました』
『上限解放するには、進化して下さい。
進化条件
・基礎知力または、追加知力が300以上
・パッシブスキル【三又】の獲得』
『レベル80でパッシブスキル【猫燵】を獲得しました』
【猫燵】種目:パッシブ
効果:火山系地形火傷ダメージを10%カットする。炬燵で寝ると氷系凍傷ダメージを50%〜90%カットする事ができる。
『レベル90でアクティブスキル【猫撫で声】を獲得しました』
【猫撫で声】種目:アクティブ MP:25
効果:鳴き声を聞いた敵の耐久を−25%下げる。味方の魅了耐性を25%上げる。効果は、25分有効。
クールタイム:50分
『レベル100でアクティブスキル【Raining cats】を獲得しました』
【Raining cats】種目:アクティブ MP:不明
効果:雨乞いの踊りをすると天候を雨に変える。
クールタイム:30日
【血塗られた白衣】耐久(+726)装備耐久260
【狂気実験】装備スキル
効果:発動すると血の実験台が現れ、生者や死体の解剖が出来る。発動中は、実験台の周りから1m以上離れられなくなり、攻撃防御全てが出来なくなる代わりに頭の回転が良くなる
クールタイム:1時間
説明:メラが生前ずっと着ていた白衣。最初は白かったが、獣人やモンスターの血を吸いすぎた為、洗っても血が落ちなくなった呪いの装備。着ている間、獣人族との好感度が大幅に下がる。
譲渡不可。
【血塗られたメス】腕力(+726)技量(+726)武器耐久260
【解剖】装備スキル
効果:人やモンスターを解剖する時に、滑らかに切り裂く事ができ、血を吸い使用者のHPを血液1L辺り、10回復させる。
説明:メラが生前ずっと使っていたメス。切り口から感染する事はないが、ひどい痛みを発生させる。使用者は殺人衝動に狩られる呪いの武器。
譲渡可能だが、一定時間経つか、譲渡した相手が死ぬと何故かアイテムBOXに戻ってくる武器。
【死骨王の王冠】現在保有MP(+4,520)知力(+110)幸運(-4,520)
【MP貯蔵庫】装備スキル
効果:余剰分のMPを無尽蔵に貯め続ける。好きな時に使用できる。
説明:アランガント王が身に付けていた王冠。彼はこの王冠の装備スキルを駆使して、維持するのが大変なスキルなどを発動していた。元は黄金に輝いていたが、今は燻んでしまっている為、幸運が貯蔵分−になってしまっている。譲渡不可、破壊不能。
【死骨王のローブ】耐久(+9,040)知力(+6,730)
装備条件:アンデット
【アンデット強化】装備スキル
効果:自分が使役するアンデットのステータスが2倍になる。
説明:アランガント王が身に付けていたローブ。このローブには怨念がいまだに残っており、アンデット以外の種族が来てしまうと、残っている怨念によりプラスの効果がマイナスに変わる。譲渡不可、破壊不能。
【世界樹の若枝】知力(+75,110)
【ハイエルフの加護】装備スキル
効果:枝に宿るハイエルフの若い魂が使用者のスキルのクールタイムを半減にし、使用するMPを半減する。今は若枝の為、知力アップ効果は10分の1が適応されている。
説明:アランガント王が若い頃にエルフの里にある世界樹から勝手に折り、持ち帰った後に宝石を無理やり合成されていたが、ニャルラトホテプによって元の若枝に戻された。
【傲慢の書】
一章:我が成長は誰も止める事が出来ない
効果:経験値やスキル熟練度、獲得基礎ステータスが2倍になるが、交戦的になる。
二章:我が進路は誰も止める事が出来ない
効果:自分が信じる道を塞ぐ物や人を破壊し尽くす。如何なる防御も無効化する。
三章:我が正義は誰も止める事が出来ない
効果:自分が正義だと思う事が正義である。正義の為ならば、どんな犠牲も正義である。カルマが上がらなくなる。
四章:我が勝利は誰も止める事が出来ない
効果:自分が勝利するまで、負けはない。どんな負傷も瞬時に回復する。負けを認めた瞬間それまで受けたダメージが倍になって背負う。
五章:我が財宝は誰も止める事が出来ない
効果:装備制限、デメリット効果を全てを無効化し、装備上限がなくなり、装備耐久が0になった場合耐久1の状態でアイテムBOXに入る。
六章:我が悪道は誰も止める事が出来ない
効果:例えそれが周りから見て悪であろうと、仲間を守る為ならば仕方がない。仲間が受けるダメージなどを全て背負う。
最終章: 我は天に上り王座を神の星より高く据え、神々の集う北の果ての山に座し、雲の頂に登っていと高き者のようになろう
効果:神をも超える力が手に入る。神が敵の場合のみ使用可能。
刻まれた7つの章を宣言する事で切り替えて能力を行使出来る。この書は、装備枠を使用せず、譲渡できず、破壊不可であり、他の書を獲得すると連結される。
今は最後の発動条件が達成されていない為、第一章しか発動できません。
「あのニャル様?」
「ん?どうした?」
「一気に持って来すぎにゃ!!」
「はははははは、君なら使えこなせるさ!アデュー」
「もう!!……見にゃかった事にするにゃ〜」
現実空間に戻されたメアは、二つのスキルブックを使用し、新たなスキルを覚える。【傲慢の書】と【世界樹の若木】だけを装備して他はそっとアイテムBOXにしまい煙管を吸いながら、【スターシアン】に向かって飛んでいく。
「うるさいなー……Zz」
竜宮城で寝ていたひるねは険しい顔をしていた。
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