第63話 乙姫様!
「あ!
「ふぉっふぉっふぉ。戻ったか。其方はお客様かな?」
「はいカメ」
「こんばんはー」
「はい。こんばんは」
「デカいにゃ」
「大きいねー」
「海の神様ですの」
「私もまさか神様に会えるとは……」
「ふぉっふぉっふぉ。また後でのー」
「
「はい。
「そ、そうなんですの」
(怒らせないようにしよう……)
震える
そうこうしていると応接室に到着した。
「どうぞ〜」
「お客様を連れて来たガメ」
「あら、しーくん。お帰りなさい。で、そちらがお客様かしら?」
「こんばんは。わたしはひるね」
「わたくしはマリーですの」
「ニャーはメアにゃ」
「私はキャロです」
「うちはラビ!宜しくね!!」
「ひーちゃん、マーちゃん、メーちゃん、キャーちゃん、ラーちゃんですね。此方こそ宜しくお願いします。わっちは
(なんかキャーちゃんは、叫んでるみたいでは?それにラーちゃんは、某ハンターゲームに登場するあのモンスターみたいだね)
「乙姫にゃまは、何か美味しそうにゃ匂いがするにゃ」
ひるねがどうでも良い事を考えていると、いつのまにかメアが乙姫に抱き抱えられていた。
「あ、あら。そうかしら?」
「すんすん。あら、確かに。この匂い何だったかしら?」
「うちも!すんすん、本当だ!!」
「ちょ」
乙姫が自分の匂いを皆んなして嗅ぎにくるから、動揺してメアを離す。
「では、わたくしも。すんすん。これは……」
「思い出したにゃ!!蒲鉾にゃ!!」
「あーそういえば、乙姫様って鮫だったようなー」
みんなで乙姫の匂いを嗅ぎ、最後にひるねの鮫発言を聞いた瞬間。乙姫からぼふんと煙が現れ、煙が晴れるとそこには大きな鮫さんが現れた。
「もー何であたしが鮫だって知ってるのよー」
一人称がわっちからあたしになり、恥ずかしそうにくねくねする乙姫様。
『隠しクエスト:乙姫の正体をクリアしました。報酬のランクがシークレットに変わります』
「鮫にゃ!」
「かっこいいー」
「もーこの姿。怖くないですの?夫はこの姿を見て逃げ帰ったのよ」
「えーわたしはカッコいいと思いますよ。鮫ってロマンですよね」
「私も怖くは無いですよ。さっきの姿を見てますし」
「わたくしもお父様が骸骨でしたし、今更そのくらいで驚きませんの」
「あらやだーこれはプレゼントを多くしないと行けませんわね!シーくん、あれを」
「は〜い」
「こっちの本はおまけですーで、こっちが本命。挙げるのは貴女が初めてですーあたしが編んだ羽衣です。どうぞ」
「ありがとうにゃ!」
特殊装飾:【乙姫様の手編み羽衣】海の中でのみ全能力2倍
【サメちゃんズ】装備時スキル
効果:海の中で呼吸が出来るようになり、海の中に入ると輝きだし、ステータスの数値が2倍になる。ネコザメの霊が2匹現れ、戦闘中敵に腕力と知力を足して2で割った魔法物理攻撃を偶に与える。この装飾は、奪われず、壊れず、譲渡可能。
【本】
説明:何か書かれているが読めない。
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