第38話 玄武は重いよ。
夕暮れ時。
「にゃ!到着にゃ!」
「早かったにゃー!!」
遂に6匹は【人類国家アランガント】に到着した。下では、戦の準備で慌ただしく動き回っている。
6匹は雲に隠れている為、未だ気づかれていない。
「下が慌ただしいのー」
「うちらが来たんだからそりゃあ焦るケー!!」
「まあ、許す気など無いがな。侵略宣言など良い!!【アランガント】は既に我らに喧嘩を売ったのだ!玄じいよ、南門を破壊してしまおう!派手にな」
「儂にー任せときー【体重増加・強】【体重倍加】【巨大化】【超巨大化】【重力増加・強】【重力倍加】【金剛甲羅】【物理防御力無効化】【魔法防御力半減】【ボディプレス】!じゃあー落ちるよー【回転飛行】解除」
【体重増加・強】種目:アクティブ MP:50
効果:重さが3倍になる。敏捷が1/3倍になる。
クールタイム:10秒
【体重倍加】種目:アクティブ MP:100
効果:重さが2倍になる。
クールタイム:1分
【巨大化】種目:アクティブ MP:不明
効果:身体を巨大化し動かす事が出来る。重さが2倍になり、敏捷が1/2倍になる。発動中1秒当たりMP10を消費する。
【超巨大化】種目:アクティブ MP:500
効果:身体を超巨大化し動かす事が出来る。重さが5倍になり、敏捷が1/5倍になる。30秒そのまま発動出来る。
クールタイム:1時間
【重力増加・強】種目:アクティブ MP:100
効果:重力が3倍になる。敏捷を1/3にさせる。効果時間10秒。
クールタイム:20秒
【重力倍加】種目:アクティブ MP:200
効果:重力が2倍になる。敏捷を1/2にさせる。効果時間1分。
クールタイム:2分
【金剛甲羅】種目:アクティブ MP:5,656
効果:物理攻撃無効化。魔法攻撃半減。即死無効化。状態異常無効化。効果時間1分。
クールタイム:半日
【物理防御力無効化】種目:アクティブ MP:22,665
効果:攻撃対象の物理防御力を30秒0倍にする。
クールタイム:2日
【魔法防御力半減】種目:アクティブ MP:17,485
効果:攻撃対象の魔法防御力を15秒1/2倍にする。
クールタイム:1日
【ボディプレス】種目:アクティブ MP:100
効果:身体全身で相手にのし掛かる。スキル発動中は、回避、防御が出来なくなる。威力は体重の2倍の値である。1kg=物理攻撃力1
つまり、7,000kg×3×2×2×5×3×2×2=25,200,000の物理攻撃力が発生する事になる。滅ぼす気がなければこんな事はしないだろう。
「これ何人死ぬにゃ?」
「にゃははは!ひる姉を攫ったにゃん!報いを受けるにゃん!!」
自由落下をし始める玄武を見て、ニャル子が顔を青ざめる。メアは高笑いでそれを見守る。
玄武の落下速度が上がっていく、雲をぶち抜ける雲にぽっかりと穴が空き、【アランガント】の人達も気付く。
「何だあれは!隕石か?!」
「いや、あれは亀だわ!」
「急いで防御魔法陣展開!!」
「あんなのどうやって防ぐの!?」
「五月蝿い!!この距離だ!逃げられん!!やれ!!」
「「「は!!【アイスシールド】!【ウィンドシールド】!【ストーンシールド】!【ウォーターシールド】!」」」
魔法部隊が、各属性の魔法シールドを発動。
その後ろでタンクたちもスキルを発動させる。
「【ギガントシールド】!」
「【ヒールガード】!」
「【ファランクス】!」
「【不動】!」
各々自身が持つ様々な物理防御スキルを発動させる。その後ろに隠れるようにバッファーたちが支援スキルを発動させる。
「【アタックディフェンスアップ】!」
「【守護の舞】!」
「【ディフェンスエール】!」
npcの上官らしき男が城壁の陣を発動させる。
「我々の城壁を破壊などさせるものか!防御陣発動!!」
「総員!衝撃に備えろ!!」
魔法陣が発動し、結界が城壁を包む。それと同時に玄武が魔法で出来た盾にぶつかる。何一つスピードを落とす事は出来ずに、バリバリバリバリーと次々に割れていく、城壁の上で盾を構えていた人に緊張が走る。
「は????」
玄武とタンクたちのスキルがぶつかる。
「嘘だろ?!」
「重すぎんだろ!?」
「いやいや!何で物理防御アップが機能しないんだ!?」
「こんなの無理ゲーだろ!」
「いやーー!!!」
「落ちるー!!」
「ぎゃー!!!!」
「こんな所で死にた……」
自由落下で発生した風に吹っ飛ばされて行った人達が【根性】で耐えたが、避けれず、哀れにも残ってしまった者たちが玄武と城壁に挟まれプチっと潰れていく。
数多の犠牲を出したのにも関わらず、玄武の勢いは止まらない。そのまま城壁の結界にぶつかる。パリンッとあまりの威力に魔法陣の耐久を一瞬で消し去った。余裕掻いていて上司の騎士が驚き固まるが、次の瞬間には城壁諸共玄武に圧死された。
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