第13話 メアとひるねの邂逅
【パラケルスス】
効果:最初の錬金術師の名を冠している記念称号。
特殊装飾:【
【双魂一体】装備スキル
効果:
「って事で、ひるね。この【
「わかりました。では、【双魂一体】わたしを金の猫さんへ」
パタッとひるねは倒れる。
心配した桜姫がオーブに尋ねる。
「ねえ、大丈夫ですの?」
「大丈夫。ほら」
「んみゃー本体はもうねたのかにゃ?」
【夢遊病】改めメアが立ち上がり、猫のように身体を伸ばす。
「ニャルの知ってるひるねんだにゃーあひん!」
「くっつくにゃ」
元気を取り戻したニャル子に強烈な肉球パンチが炸裂する。お腹を抑えながらも、表情は嬉しそうだ。
そしてひるねの意識が覚醒し、【金の猫】が動き出す。
「成程、あなたがわたしが寝てる時に動いてたんですね」
「に……にゃ?!あなたはひるね?」
【金の猫】の中身に気づいたメアがひれ伏す。
「ひるねがこの世界に来てくれたおかげで、ニャーは生まれたにゃ」
「うん……まさかわたしのスキルが完全な自我を持って他の人達と出会って友達になってるとは思わなかったけど、メアはわたし何ですよね?」
「にゃー。ニャーはもう1人のひるね。ひるねの思考を読み取り、作り上げられた人工知能生命体」
「これまでほっといてごめんね。メア。コレからは一緒にこの世界を旅しよう、美味しいものを食べて、遊んで、戦ってみたり、一緒にお昼寝もしよう」
「にゃん!ニャーは【夢遊病】改め、悪夢《ナイトメア》のメアにゃ!ひるねーよろしくにゃん!!」
額と額を当てて宜しくと挨拶をする2匹。ひるねは【ラビットジャンプ】でピョンとメアの上に座る。
「ぐすん……よかったな」
「ちょ、ドレッド何泣いてんのよ!」
「ドレッドさんて感動ものとかに弱いワン」
「あら、そうですの」
感動したのか涙を浮かべるドレッドに寄り添う、コーヒーとトール。それを微笑みながら見守る桜姫。
「ドレッドさん、コーヒーくん、トールさん、桜さん、ニャル。これからはわたし共々仲良くしてくれるとありがたいです」
「おう!」
「ワン!」
「ええ!」
「此方こそですの」
「ひるねん、メアにゃん、これからも宜しくにゃん!!」
「それじゃあ一件落着という事で、ほら!野次馬たちも撤収撤収!!残ってるとスライムバードの雨を降らすよ!!」
「それはいやー」
「明日の為に新調した装備が溶かされちまう!!」
散開するように走って逃げていった。ハゲ神父はまだ、祈っていた。
「じゃあまたね。今度からはそのままこっちに行きなよ。偶にくらいは来てもってうわ!何すんのさメア」
「ケッ今日はヤレるとおもったのにゃ」
「もしかしてまだあの時の事根に持ってんの」
「今度こそは」
メアは獲物を見つめるように腰を振り振りしている。
「やられそうだから帰るね!!じゃ!」
オーブは帰っていった。
「じゃあ、俺らも行くわ!」
「良いもの見れたワン!」
「また明日ね」
「にゃー」
「はい。あ、フレンドになっても良いですか」
「そうだな。宜しく頼むよ。これが俺たちのフレコだ。後で登録しといてくれ」
「はい!」
ドトールパーティーは去って行った。
「じゃあ、わたくしも明日の仕込みしないといけませんの。そうでしたわ、スライムバードゼリーとスライムバードの胃酸持っていらしたら、買取ますの」
「メア持ってる?」
「スライムバードの胃酸はあるにゃ。スライムバードゼリーは食べたにゃ」
「スライムバードの胃酸を売ってくださるのね。どれくらいありますの?」
「99個にゃ」
「9…99ですの。多いに越した事は無いですの。全部買取ますの。じゃあ、1つ250マニーの所、わたくしたちの中ですの。1つ300マニー、全部で端数繰り上げ30,000マニーで如何ですの?」
「はい。それでお願いします。メアもいいよね」
「にゃー」
トレード機能でお金とスライムバードの胃酸をトレードした。
「では、また明日ですの」
「にゃあ〜」
「また」
「あれ?ニャルは?」
「あそこで神父から逃げてるにゃ」
「あの人って何時もああなの?」
「だいたい?」
「そっか〜じゃあ。あーちゃんにメッセージもしたし、メア。何処かお昼寝スポット行こう!」
「にゃあ〜メアのお気に案内するにゃ」
「うん。お願い」
ニャル子は置いといて、2匹は町の中に消えて行った。
【夢遊病】が変化しました。
【夢遊病:悪夢《ナイトメア》】種目:パッシブ
効果:人工知能生命体悪夢《ナイトメア》が自身で判断し行動する。本体が睡眠系の状態異常に必ず掛かる。本体が睡眠中他の状態異常を無効化し、自動でHPを回復する。(毎秒1回復する)睡眠以外の状態異常の回復。
本体が睡眠中の時、基礎耐久を2倍にし、基礎腕力を1/2倍にする。本体が睡眠中殺気や敵意を感じやすくなる。
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