第20話 明後日はバレンタイン

「明後日はバレンタインだよ、琉生!」

「知るか・・・バレンタインってなんだよ」

「女子が好きな人にチョコ上げる日だよ、琉生?」

梨々花が琉生に顔を近づける。

とたん、琉生の顔が真っ赤になる。

と。

「おー、琉生と梨々花がいちゃいちゃしてるー」

「ホントだ!」

「なっ、違うから!琉生は散歩してるだけ!私はただのボディーガード!」

「あっやし」

「まじだな」

「もー!だ・か・ら!違うっての!」

「いいや、違くないぞ。これはただの照れ隠し」

「ちょっと、なんで言うの、琉生!恥ずかしいじゃん!」

「じゃあ、二人共、仲良くねー」

「頑張れー」

「ちょっ・・・・」

「言っても良かったんだぞ?梨々花」

「だって、言ったらいじられるじゃん」

「ははは」

「笑い事じゃないよ!」

「そうなったら、僕は嬉しいけどね」

「何がだよ」

そう言い合っていると、なんだか面白くなってきて、笑いがこみ上げてきた。

二人は吹き出してしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る