第19話 琉生の本心

「お土産屋言って、何買う?」

「梨々花きめて」

「まじか」

「じゃあ、これ買うわ」

梨々花が琉生に見せたのは、おそろいのキーホルダー。

「へー、いいね」

「でしょ?」

「うん」

「じゃあ、会計行ってきまーす」

「ほーい」

琉生は、その間に梨々花の好きな動物のぬいぐるみを買った。

「琉生ー!」

「あのさ、梨々花・・・これ」

「わあ!コアラ!かっわいいー!ありがと、琉生」

「あのさ、えっと、梨々花・・・俺、言いたいことが、あって」

「ん?なーに?」

「俺、梨々花のことが、ずっと好きだったんだ・・・」

「ほえ?」

一瞬、梨々花がぽかんとした顔でいう。

そして、梨々花の顔がみるみる赤くなる。

「え、えー!」

「だ、め?」

「んー、いいよー別に。・・・琉生の事、私も好きだったし」

「え、ほんと!?」

「うん!」

梨々花たちは、手を繋いで病院に帰った。

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