第2話 いざ、キーホルダーづくり!!!!!
「ねぇ、琉生。ここどうやってやるの?」
そう言い、俺に聞いてくる梨々花。
『女子力さん』とよんでこないので少し嬉しい。
まぁ、別に嫌なわけではないが。
まぁ、本名で呼んでほしいなぁという気持ちはある。
梨々花は小さい頃から頭の回転は早いが、手先は不器用。
なので、キーホルダーづくりのときも結構苦労する。
そして、料理が大の苦手。
オーブンに触ると、すぐ爆発を起こす。
それで救急搬送されたクラスメイト、俺の友人、梨々花の友人も多い。
年間の被害者はとても多い。
だが、梨々花そのことを気にしているので言わないほうが無難だろう。
調理実習でも自然オーブンに触ったり火を使う作業をしないよう、シナリオが作られているほど。
「琉生、琉生」
「あぁ、ごめん」
「そこはね、ボンドを一つ一つつけていくんだよ」
「何その喋り方」
そう。俺は偉そうに話すことが得意なのだ。
「でも、やりづらくない?」
「ふっふっふ」
「だからなんだよ」
「この爪楊枝を使えば、楽になる」
「なんか嘘くさい」
「ホントだよ?」
「わ!ホントだ!」
「俺の言葉に、狂いはない」
「だから偉そうなんだよ」
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