第3話 完成・・・・?
そして、あーだのこーだの、ぎゃあぎゃあ騒いでいる間に、キーホルダーは完成。
「うおお」
「わー」
そこにあるのは、猫のようなオラウータンのような。なんとも言えない物体があった。
「なにこれ?猫?猿?オラウータン?」
「あ?」
「ぎゃあ」
「これは、いーぬ。犬、わかる?犬わからなかったら、人生の半分どころか1200%損してんぞ」
「そんなことはないけどさ?」
犬には見えない丸くも尖っているようにも見える耳。
そして、変な顔の中の模様。犬にこんな模様がある犬なんていない。
「ぷくく」
俺は、笑ってしまう。
だが、次の瞬間。
「ぐはぁっ!?」
遠のく意識の中、俺は理解した。
こいつ、空手が5段だったな・・・多分、これが原因で、女子力な・・・
俺の思考は停止した。
「琉生!」
だが、琉生の耳には届かない。
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