第2話
「喧嘩を売る気は無いで御座るが、某の記憶では「Hi!!」で御座る」
「ほ~・・・まぁ記憶違いなら仕方ないな、まぁ間違いも有ら~な」
「いやいや、間違いかどうかは」
「はぁ~?」
ガンをとばして来て何だか怖い・・・触らぬ何とかにである。
「な、何でもないで御座る・・・」
「お~そうかそうか、解ればいいんだよ」
「と、所で、其方は転生者か?」
「ん~転生者って全ての人間が転生ちゃうん?」
「んん?どういう意味で御座る?」
「人間に限らず森羅万象の生きとし生けるものは輪廻転生を繰り返すんだよ」
「おお!何だかお坊さんぽいで御座る!!」
「いや、坊主だし・・・」
「あ~そうで御座ったな・・・」
「おう、それで、前世の記憶持ちってことなら、Yesだ」
「ほ~そ、そうで御座るか」
「おう!お前さんもそうだろ?」
「解るで御座るか?」
「
「そこは、
「・・・そうとも言う」
中々に面白い人物の様である。
同じ前世持ち、然も同じ時代の様であるしワクワクする。
異国の街で
兎に角、何とも言えないそんな感じだ。
「某は
「ふ~ん、俺っちは
「え?・・・一休さん?」
「はぁ~?お前耳悪いのか?俺は周建ったろう?」
一休宗純は前世の記憶を持つ人物だった!!
「お~い、聞こえてるか~・・・若くして耳遠いから大変だね~」
「し、失礼な!ちゃんと聞こえて御座る」
「お~そうか、ところで」
「な、何で御座る」
「お前も前世の記憶持ちで平成・令和の生まれか?」
「令和?・・・」
「あ~昭和生まれか?」
「そうで御座るが・・・令和とは平成の次の年号で御座るか」
「そう」
一休さんは私よりも先の未来を知る人物の様だ。
「ところで」
「何で御座る?」
「前世の記憶持ちで昭和・平成からなのに何故に「御座る」?」
「そ、それは・・・」
「あ~理解した!例の病気なのね~」
「例の?・・・ち、違うで御座る!!」
「誰もが通る道だからそんなに焦るなよ~」
「うう・・・」
「でも・・・ぷぷぷ~いい年で中二とかウケる~」
「中二病では無いで御座る!!」
「じゃあ何?」
「それは・・・そう!予定調和で御座る」
「ふ~ん、まぁいいや~どうでもいいけど、それでうちの寺になんか用事?」
中二病の嫌疑は「どうでもいい」事ではない!!
確かに武士で蜷川新右衛門と言えば「御座る口調」だよね~とか思ったし~
「御座る」口調って何か武士っぽくて気に入っていたんだけどな~
「どうでもよくない!!」
「え~どうでも良いで御座る~」
「ぐぬぬぬぬ~」
「それで「御座る」さんはここに何の用?」
「いや、「御座る」を某の名前にしないでほしいのだが・・・」
「え~?もう「御座る」止めるの~」
「うう・・・」
したり顔でこのクソガキは俺を弄って来る。
まさか一休さんがこんなクソガキとは・・・あ~よく考えると頭が回り
「そんなにいじけるなよ~悪かったって」
「一休さんを見に来た」
「ん?よく聞こえんかった」
「一休さんを見に来たんだよ!!」
「あ~力の限りの主張の所申し訳ないけどうちに一休なる者は居ないぞ・・・」
いやいや、貴方が将来の・・・今は
その後、彼に一休さんの、彼自身が一休さんであることを説明した。
「へ~一休宗純ね~何か聞いたことあるぞ」
「あ~それなりに有名なお坊さんだからね~」
「へ~そうなんだ~」
「他人事だね~」
「他人と言えば他人だよね?」
確かに!中身は、多分、全くの別人な訳だから・・・他人と言えば他人だが・・・
「え~と・・・一休宗純が何した人か全く知らない?」
「おう!全く知らない!!」
彼はいい笑顔でそう言った。
あれ?これ不味いんじゃないの?
「でもそうか~あのパンチが色々言ってたけど」
「ん?パンチ?」
「あ~死んだ時にさ~、え~と前世でパチンコの大勝ちした帰りにさ~トラックに跳ねられたんよ~」
「あ~転生あるあるだね~」
「そうなんだよね~考えてみると・・・」
「それでそれで?」
「あ~死んじゃったって思ったら目の前にパンチパーマのデコ
「ん?パンチパーマに?おでこに
「そいつがさ~」
「いや、待て!」
「ん?何を待つんだ?」
周建は不思議そうに俺を見るが、今の話って仏様に会ったとかじゃないのか?
あ~でも俺は気が付いたら赤ん坊だったぞ。
親父に抱き抱えられていた時に
そして、彼の話は更に続くのであった。
〇~~~~~~〇
新右衛門さんは歴史好きで、尚、
次回、周建(一休さん)の転生時の話掘り下げます!!
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