行動の領域では、合成総合よりも、多様さと矛盾の方がきわだっていた。(世界史/マクニール) その二

 このパートではQ10から始めます。いったいどこまで進めるでしょうか……(汗)


 Q10:あなたが一番好きな音楽アーティストは誰ですか?


 A10:

 これもまた難しい質問です。ジャンルごとに挙げる、というのでもお許しいただけますかね?


 洋楽ロック→Oasis

 邦楽ロック→ねごと

 洋楽ポップ→Ed Sheeran

 J-POP→米津玄師

 ボカロ→ryo(supercell)

 ジャズ→Jimmy Smith

 エレクトロ→Caravan Palace


 それぞれのアーティストについて語りたいは語りたいんですけど、いつまでたっても終わる気がしないのでいったん割愛します。

 とりあえずYouTubeで調べてください。名曲がそろってますので!!

 という感じでしょうか……。



 Q11:あなたが一番好きな映画(ドラマ)は何ですか?


 A11:

『ローズメイカー 奇跡のバラ』(原題:La fine fleur)が一番心に残ってます。


 崖っぷちに立たされた職人が、はみ出し者のアシスタントたちとともに起死回生のバラ一株を作るべく奮闘する……。という、ストーリーだけを見るととても王道の展開ですが、カットやせりふ回しが非常に好きでして。終盤で主人公が元犯罪者で成功できる才能を持ったアシスタントに掛ける、「美のない人生は虚しい(La vie sans la beauté, c'est quoi?)」(直訳すると「美のない人生、それって何なのかしらね?」)という言葉はグッと来ました。



 Q12:あなたが一番好きな漫画は何ですか?


 A12:

 圧倒的ナンバー1はジョジョです。


 特に第二部・戦闘潮流が一番好きです。第一部から一転、柱の男という超自然の生命体との戦いに身を投じていくわけですが、キャラクターの性格が第一部以上にきわだっている。第一部では高潔な青年・ジョナサンと生まれついての悪人・ディオの対決でしたが、これが第二部になるとお調子者の青年・ジョセフと誇り高き戦闘民族・柱の男たちという、また新たな対比を生み出しているのです。

 しかも柱の男たちが非常に魅力的でして。私は最後の最後まで敵に敬意を払う真の戦士・ワムウが最も好きなキャラクターです。その後のラスボスであるカーズがゲス野郎なのも良い対比を生み出しています。


 ジョジョについて語りだすと紙面が足りなくなりますのでかいつまんで話しますが、アニメ第一部OPの歌詞にもある「その血の運命さだめ」という展開が非常に好みでして。因縁というか、宿命の敵と闘う運命にあり、それを受け入れて成長していく主人公の姿は勇気をもらえます。


 独特なせりふはつい真似したくなるような軽妙洒脱さがありますし、特に悪口のセンスには脱帽します。パッと思いついたものだけでもこれだけは挙げられます。一体何を食べたらこんなセリフ思いつくんでしょう……。

「ゲロ以下のにおい」(第一部)

「養豚場のブタでもみるかのように冷たい目」(第二部)

「目ん玉からゲロはきてーのか!」(第三部)

「便所のネズミのクソにも匹敵するそのくだらない物の考え方」(第三部)

「このケツ穴女ッ!」(第四部)

「便器に向かったケツ穴みてーな口」(第五部)

「便所に吐き出されたタンカスども」(第五部)

「そこの『木』と比べて頭悪そう」(第六部)

「少なめの脳ミソでよく考えたな」(第七部)

「法律が許すならオメーらの命なんてどーでもいい」(第八部)

「手じゃなかった お前の前足をどけろ」(第八部)


 うーむ、好きな台詞も絞り切れませんね。

 ま、とにかくそれくらいの熱量を持って好きだと言えます。



 Q13:あなたが一番好きなアニメは何ですか?


 A13:

 五つ挙げさせてください。許してください。本当に。


 <1.新世紀エヴァンゲリオン>

 わたくしの中では殿堂入りです。世界観、使徒とエヴァのデザイン、映像美、音楽、せりふ、すべてにおいて高得点です。


 世界を背負わされた少年の葛藤と成長、運命の理不尽さという非常に重いストーリーの中に、軽いギャグテイストの日常パートが挿し込まれているという、非常にリズミカルなストーリー展開は見ていて飽きません。そして、庵野監督手がける秀逸なカメラワーク、クラシックの名曲とともに展開される鮮烈な映像、背負った過去を素直に出せず、悩み、手を取り合う登場人物達……。


 中学生の夏、金曜ロードショーで『新劇場版:破』を見たのが初邂逅だったのですが(まだ純粋だったわたくしには、三号機が破壊されるシーンは見ていて非常に辛かったです)、その時はシンジ君はあまり好きになれませんでした。いつまでウジウジしとんねん。

 しかし大人になり、ミサトさんとほど近い年齢になって見返してみますと、周りの大人たちのなんと不完全なことよ、とやきもきさせられます。ゲンドウ、お前はもう少しちゃんと心を言葉にしろ。こういう風に見え方が変わってくるのも一つの味わいですね。


 ちなみに最推しはマリです。


 <2.攻殻機動隊 Stand Alone Complex>

 SFものではこれです。『カウボーイビバップ』とどちらにするか悩みました。せっかくなので両方語りましょうかね。


『攻殻機動隊』のすごいところは、40年近く前に制作されたものであるにもかかわらず、電脳化技術やサイボーグ化(義体化)技術を念頭に置いて、テロや暗殺等のの社会問題に肉薄している点です。ただの技術屋思考にとどまらず、「その技術がもたらされたら人間の価値観・思考はどのように変化するか」を深く考えている。だからこそ個々のキャラクター達もそうですし、敵キャラやストーリー構成に非常に厚みが出ているのだと思います。


『カウボーイビバップ』はどちらかというと、ハードボイルドなストーリーを宇宙でやっている、という「だけのもの」ではありますが、なんといってもそのハードボイルドな雰囲気が素晴らしい。語弊を恐れずに言えば、雰囲気ですべてに説得力を持たせている作品です。OPの「Tank!」からしてそうですし、作中bgmもジャズ、キャラクター達もジャズやブルースにまつわることばを沢山織り交ぜて話している。雰囲気の勝利です。


 <3.ヨルムンガンド>

 ミリタリー部門でエントリー。リアリティあふれるガンアクション、世界の裏で展開される陰謀、魅力的なキャラクター、心昂るオープニングテーマ。高校時代に部活の先輩から教わったアニメなのですが、ミリタリーの世界に興味を持ったきっかけはこの作品でした。


 薬莢が排出される演出が非常にかっこいいのと、HCLIメンバーの無敵っぷりが見ていてとても気持ちが良い。漫画とアニメを比べた時に漫画の方が良い、という作品が多い中で、この作品はアニメの面白さが漫画のそれに匹敵します。漫画はコマ割りやカメラワークで魅せているのに対し、アニメはアニメならではの「動き」で魅せている。お手本のようなアニメ化だと思います。


 それから一期のOPはシビれますね。2023年には公式がアニメを全話公開していたのですが、その提供が終わっているみたいなので、YouTubeで見れるOP映像のリンクを貼っておきますね↓↓

 https://youtu.be/uDhEtUl7U-A?si=YVeNN81dGmCW7cwJ


 <4.ウマ娘 プリティーダービー>

 スポーツ部門で挙げさせていただきます。特に好きなのは第二期、トウカイテイオーとメジロマックイーンの対決です。こいつは史実を語らないといけないのでちょっと長くなるかもしれませんが、ご容赦。


 まずはじめに断っておきますと、主人公であるメジロマックイーンとトウカイテイオーが史実で対決したのは一度だけ、1992年の春の天皇賞です。マックイーンが1年早くデビューしているので、クラシック三冠(皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞)で対決することはなかったんですね。しかしそこはさすがサイゲームズ、史実で絡みの少ない二頭を当時の最強筆頭格としてライバル関係に位置づけることで、互いに励まし合い高みを目指し合う関係性にしているわけです。


 さてメジロマックイーンは、当時の日本最強ステイヤー。要は長距離選手です。獲得賞金は10億超え(これは当時の最高額でした)、天皇賞(春)を二連覇し、’91年には史上初の天皇賞(春)と天皇賞(秋)両方のレースで一位入選を果たしています(なお天皇賞(秋)はレース中に他馬の進路を妨害したとして18着降着となっています)。

 対するトウカイテイオーは、「皇帝」と呼ばれた七冠馬・シンボリルドルフの子。無敗で皐月賞、東京優駿を勝利し、父子でクラシック三冠を制覇すると思いきや、度重なる故障で繰り返し戦線を離脱。その「帝王」の復活レースが、最強ステイヤー・メジロマックイーンとの世紀の対決となる、1992年の天皇賞(春)だったわけです。

 史実でもめちゃくちゃ盛り上がったそうでして。アニメ放映時には、「親が買ってた当時の馬券が出てきた!」なんていうツイートもされてました。


 これ以上はネタバレになるので控えますが、ウマ娘は競馬というギャンブルのイメージが強いスポーツを、伝統的なブラッドスポーツとして我々のもとに届けてくれたという意味で非常に大きな功績を果たしていると思います。わたくしもウマ娘から競馬に入った身ですので。

 競馬はギャンブルだが、それ以上に血のドラマ、人のドラマ、そして馬自身のドラマが詰まっています。特にアニメ二期の時代にはテイオー、マックだけでなく、ミホノブルボン、ライスシャワー、ツインターボ、ナイスネイチャ、マチカネタンホイザなどの名馬が熱いレースを繰り広げています。これを機に、ぜひレースの世界に興味を持っていただけますと嬉しく思います。


 あ、今週末(2月14日に執筆してます)は砂のG1・フェブラリーステークスですね。


 <5.DEATH NOTE>

 ラストはファンタジー部門でDEATH NOTEを。小学生のころ流行りましたね。しかしアニメは見たことがなかったんです、ええ。高校生の時、某違法アップロードサイトで見たのが最初だったのですが(当時は違法だと知らずに見ていました)、最終回は本当に怖かった……。ホラー的な意味ではなく、主人公の夜神月を待ち受ける運命の伏線回収に背筋がゾワリとしました。


 たしか高校の頃だったと思うのですが、コンビニコミックが出まして。まあ、全部買いましたよね。単行本は当時既にほとんど出回っていなかったと思います。

 このアニメ(漫画)の面白いところは、デスノートの「ルール」にあると思っています。要は物語を展開させるうえでの制約ですね。デスノート自体に存在するルール、それを悪用した嘘のルール、そこから始まる心理戦……。ジャンプ漫画でここまでハイレベルな心理戦・頭脳戦が展開されるなんて、なかなかなかったんじゃないでしょうか。


 そして、アニメ版の素晴らしいところは何と言っても声優の演技です。主演の宮野真守さんのハマり具合もそうですが、どのキャラクターの演技にも真に迫る力強さがあります。個人的には松田役の内藤玲さんの演技がすごく好きですね。普段はちょっと頼りないですが、覚悟を決めた時に一変する松田のギャップを見事に演じてくれています。最終回は本当に鳥肌が立ちました。



 うむ、やはり分かっていたことですが、長くなりますね。

 いったん区切ります。

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