【予告】※各キャラクターのエピソードをちょっとだけ覗いてみよう!
<予告>ルカ=セルビアン 編
これからどうしようか、と考えた時、私の頭にまず浮かんだのは、お母様のお墓参りに行くことだった。
(……そうだわ。
出発する前に、お母様に挨拶をしてから行きましょう)
――王家の墓へと向かった私は、そこで近衛隊長であるルカ=セルビアンに見つかってしまう。
――私の心からの説得に、ルカは……
「……わかりました。では……」
(うそ、わかってくれた……?)
「私も一緒に行きます」
「……え?」
――私は、ルカから三日間だけ猶予をもらった。
――そして、私の生まれて初めての旅が始まる。
「……もう、やめましょう。そんな話。
今は、国のことなんて考えたくないわ」
「姫……」
「その〝姫〟もやめて。
今の私は、王女じゃないのよ。
ただの1人の女なんだから」
ルカが戸惑いながら眉を寄せる。
「では、何とお呼びしたら……?」
「そうね……」
私は、少し逡巡してから答えた。
「………… 〝アリス〟。
うん、 〝アリス〟 がいい」
「…… 〝アリス〟で すか?」
それは、私が城を抜け出して城下町で名乗っていた名前だ。
〝アイリス〟から〝イ〟を除いただけの安直な名前だが、意外と気に入っている。
「ええ、そうよ。
私は、アイリスから 〝アリス〟に生まれ変わるの!」
⇒To Be Continued...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます