<予告>リアード=レジェンス 編

 これからどうしようかと考えた時、私の耳に、子供たちの賑やかな笑い声が聞こえてきた。


(今の時間帯だと、住宅街へ行けば、ちょうど子供達が遊んでる時間ね。

 みんなと会うのも久しぶりだし、一緒に遊んでこようかしら♪)


 ――住宅街へ向かった私は、一人の天使のように可愛い少年と出会う。

 ――でも、それは、天使の皮を被った悪魔だった。


「俺様のどこが悪いって言うんだ」


「あ、あなたねぇ……。

 善と悪の区別も付かないの?」


「何の事だ」


「だから、やって良い事と悪い事も解らないのかって聞いてるの。

 社会のマナーとして、常識のことよ」


「……そう、なのか?」


「そうなのかって……。

 親でも家庭教師でも、そうゆう事を教えてもらったでしょう?」


「…………」


「?」


「……親から教えられた事なんて、何一つない」


「え……?」


「家庭教師は、くだらない知識ばっかで。

 お前が言うような事は、全然、聞いた事もないよ」


 ――俺様で我が儘な駄目王子。

 ――でも、本当は寂しがり屋で、可愛いところもあるのだと知り……


「……お前、なんか良い匂いがするな」


「え?」


「お前、俺様の愛人にしてやっても良いぞ」


「はっ?! な、何言って……!」


「…………」


「ちょ、ちょっと?」


「…………すぅー……」


「………………寝てる」


 ――紆余曲折の後、とある貴族の屋敷へ二人で潜入することに。


「私、アリスと申します」


「……り、リアと申します」


「私達、メイドの募集があると聞いて、参りましたの。

 どうか雇ってもらえないでしょうか?」


「くっ……!

 何で俺様がこんな恰好をしないといけないんだ」


「今更、つべこべ言わない!

 屋敷に潜入する為には、こうするしかないんだから」


「やるなら、お前一人で良いだろう。

 なんで俺様までメイドに変装する必要があるんだ!」


「…………読者サービス?」



 ⇒To Be Continued... 

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