第2話「太陽と月のフォルテッシモ2」
ーー次は、夜の食事会か。
昼と違って黒と白が美しく合わさってる。
何か面白い事でも起きてくれないかなぁ…。
「ジュリァン!ラィヌフとペイティナ並べといてくれ。」
あぁ。わかった。
??
なんか大勢来た。
「メラァのご命令だっ!必ず仕留めろ!」
半分くらいこの邸宅の護衛兵買ってるな…そら、殺しておきたいよな。
爵位持ちの不倫は、大問題に発展しかねない。
ここではどうするか知らないけど、死刑もあり得る。
ーーよくもまぁ、人数は集めた物。
人数は。
群がる虫の様に。
でも。
虫は、踏み潰せばいい。
ーー多ければ、勝てると思った?
ざんね〜ん。
勝てませ〜ん。
並べかけてあった尖っていそうな物を手当たり次第掴んだ。
>>とっ
>>とっ
>>とっ
>>とっ
>>とっ
投げて刺す。
「ぐぁ!」
「あ''ぁ!」
「ゔっ!」
「い''っ!」
「わ''ゎ''」
「わぁ!モアすげぇ!!」
>>とっ
>>とっ
ーーソレイュがあほ面でこっちを観てて隙が出来たから、襲われそうになってた。
連れて来たのは失敗だったかな…。
しっかり戦え。お荷物になるなよ。
ーー狙って急所を刺し、殺す事はできる。
でも、しない。
ほんとは、殺してやりたい気分だけど…。
>>ばりんっ
「ぐふぅ!」
>>ばたんっ
「ぐへっ!」
「ォオラョッ!」
>>がしゃーんっ
「誰の心配してんだ?モア。」
にかっ
ーーへぇ、ソレイュ…。
こいつ、意外に戦えるんだ?
最後の笑顔はいらない。
屈んで、膝に手をついて。支・え・ろ・よ。
ーー振り向く。
あ、弱そう…。
ソレイュの前に5人。
背中に手を着いて勢いよく身体を蹴り上げる。
ァン、眉間を正面から1発。
ドゥ、左頬に横から1発。
回って。
後ろに7人。
ァン、真鍮に踵1発。
ドゥ、左頬に踵を1発。
トヮ、口元に勢いのある踵を1発。
ーーだいぶ減らした。
この数ならなんとかするだろう。
後ろは任せた。
ーー後の3人は、自分でなんとかして。
前の4人が邪魔…。
ァン。
>>ばきっ
右側の膝をへし折る。
「ぐぁあ''!」
1人脱落
ドゥ
>>すさっ
右側の腱を切った。
「あ''あ''あ''!」
2人脱落。
トヮ
>>ぐしゃ
左側の膝踏み折る。
「う''ぁあぁあ''」
3人脱落。
キャト
>>しゃんっ
左側の腱を切った。
「はあ''ぁあ''ぁ」
4眼脱落。
ソレイュ。走れっ!お前は、先に行って禡を走らせておけ!
「わ、わかった!」
夜の食事会の為に飾られてたいたテーブルを派手に倒す。
ーー数名が、しぶとくまだかかって来る。
面倒臭いなぁ。
敵わないのを知ってて来るなよ…。
螺旋階段の手すりを使って1階に降りる。
丁度、ソレイュが禡を引き連れて来たのが見えた。
通り過ぎ様に吠える。
ゆっくり走ってろ!
「お、追いつけ…よおぉぉ〜?!」
ーー追いつくわ。
失礼な。
追いかけて来た奴は銃まで持ち出した。
銃が出てくるのは、さすがに邪魔…。
持っていた銃を撃つ前に脚や手で弾き飛ばす。
心置きなく、去れるので禡を追って走り出す。
>>ぎしっ
>>ぎしっ
>>ぎしっ
戦い方はどこで教わった?
「ん?ぁあ!俺ブロンジェなる前は、ディム・シィドを目指してたんだよ!」
ディム・シィド?
「ュグドの治安を守る存在だな。まぁ、モアと似たような事をする時もある。」
ふぅん。
「だから、体術、剣術とか簡単な戦闘訓練なら受けてるぞ!
俺の場合、実戦がないけどな…。」
そ。
「役に立つぜ、俺!」
にかっ
…。
>>ぺしんっ
ーーあぁ、はぃはぃ。
禡を叩いて翔けさせた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます