第2話 質問4~質問6:書くときのこと


【質問4】

あなたが小説を書く上で最も意識しているのは何でしょう?

下記の中から最も近いものを選んでください。複数回答可


・濃いキャラクター設定、その設定に沿ったキャラクター描写

・物語の起承転結

・読者の期待に応える展開

・読者の期待を裏切る展開

・心情描写

・流行に沿った内容

・普遍的な内容

・会話文のリズム

・地の文の分かりやすさ

・文学的な読み応え

・エンタメ小説としての面白さ

・推敲

・その他

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・その他


 「書きたいものを書く、自分で納得できるものを書く」というのが最優先、というより、それで手いっぱいです。


 キャラクターはもちろん自分で設定するのですが、設定しているという感覚よりも、容姿や名まえなどの属性がまず浮かんで来て、それを手がかりに「このひとは(この子は)どういう人(子)なんだろう?」と探っていくことが多いです。

 だから、何かの属性がどうしてもわからなくて、そこで書くのが止まってしまう、ということもよく起こります。


 「起承転結」を意識することはほとんどありません。

 出だしと、「物語は最終的にこうなる」ということだけが決まっていて、それ以外は「出たとこ勝負」ということが多いです。

 あまり意識せずに書いた一文でその後の物語がぜんぜん違った方向に行ってしまうことも(頻繁に、ではないですが)あります。そのときは、元の方向に引き戻すために軌道修正にがんばることもありますし、書き始めたときに予定していた「最終的にこうなる」に行かずに、どこか「あさっての方向」へれて行ってしまうこともあります。


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【質問5】


一人称視点と三人称視点、どちらの方が書きやすいですか?

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 三人称なのですが、視点は一キャラクターに固定することが多く、ときどき一人称の表現が混ざります。

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【質問6】


小説を書くというアウトプットの為に、あなたが必要としているインプットはなんですか? 以下の例を参考に自由にお答えください。


(例)

・ニュース等の時事ネタ

・普段の暮らしの中で得た刺激

・雑学的な何か

・好きで読んでいる小説や、小説以外のジャンルの物語

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 インプットしてから何かを書くということは、じつはあまりありません。

 「こういうものを書くために、こういうものを入れておかなければ」と、何かを摂り入れる、ということはまずないです。


 書き始めてから「何がインプットとして作用しているか」ということならば、それは、時期によっても、何を書くかによっても違います。

 そのころに読んだ小説や、(アニメファン出身なので)見たアニメの影響が強い、ということもあります。


 書き始めてから、「こういうことを書くのならば、これを調べなければ」ということになって、本を読んだり、その物語に出て来る場所に行ってみたり、というばあいもあります。

 古代史もの『白香しらかひめの冒険』

https://kakuyomu.jp/works/16817330653524279685

は、4~5話くらいで終わるつもりで書き始めたら終わらなくなり、ウィキペディアでいろいろ調べたり、本を買ってきて読んだり、そして、「長いものを書くのならば、物語の舞台はいちど見ておかなければいけないだろう」と思い立って奈良県まで行ってみました。

 そうすると、物語を書くのとはべつにそのときの体験がけっこうおもしろくて:

 『『手白香姫の冒険』紀行』

https://kakuyomu.jp/works/16817330654922484803

を書いて載せたりもしました。


 書くのに行き詰まって、何に行き詰まっているかすらわからないときには、関係のない本を読んだり、ネットで気になっていることを検索したりして過ごします。それも一種の「インプット」かも知れません。これは「普段の暮らしの中で得た刺激」・「雑学的な何か」に相当するでしょう。


 とても忙しくしていて、「あとx分で××しないとたいへんなことになるーっ!」と泡食っているときに「そういえば、こういう物語を書くといいんじゃないか?」みたいなのを思いつくこともあります。一種の現実逃避ですけど……「あー、いまこんなの考えてる場合じゃないだろ!」という抑えが働こうとすると、「いや、ここは、こういうキャラを出して、こういう物語にすれば」とかいう思考が勝手に進むこともあります。

 そういうときにはたいてい遅刻するので、たいへん困ります。

 物語を思いつかなくても遅刻しますけどね。(汗)

 だからって、「忙しくするのがインプット」というわけでもないと思います。


 意識的にインプットしたというよりは、影響があとから思わぬところに出て来る、ということもあります。

 たとえば、私がマーチングバンド部のお話を書いているのは、アニメ『響け! ユーフォニアム』の影響が強いです(原作はあとから読みました)。

 書き始めたときにはもちろん『響け! ユーフォニアム』の影響が強いことは自覚していました。それで、わざわざ、「普通の吹奏楽部」とは違うバンドのお話にしよう、と設定を作りました。この物語の舞台である瑞城ずいじょう女子高校マーチングバンド部は「金管打楽器バンド」(木管楽器が入らない)として、通常の吹奏楽部(木管楽器が入る)と違う編成の部にしたのです。

 ところが、「少し前に上の学年で騒動があって、その影響を後の学年が受ける」という設定があって、それは『響け! ユーフォニアム』とよく似ている、とあとで気づいたりしました(ちなみに、この騒動に関係する人物として登場するのが「質問12」の向坂さきさか恒子つねこさんです)。

 ほかにも、たとえば先輩の名まえが「かおり先輩」だったり(「カクヨム」に掲載したエピソードには未登場です。字は違います)、ということもあります。

 意図したわけではないのですが。

 物語の影響を受けて書く、ってそういうことなんだなぁ、と思いました。


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