2,3時間ででっち上げた
あるまん
せいなるよるに
……ばれんたいん? 何じゃそれは? 食い物かのぉ?……嘘じゃ嘘じゃ、その様な悲しい顔をするな、大体我は「じろーけいらーめん」も知っていたしバレンタイン位知っているに決まってるじゃろう?
とはいえ我と貴様は同じ女性じゃ、この国のこのイベントは確か女性が男性にちょこれいとを渡すという物ではなかったか? え? 情報が古い? 今は友チョコなど女同士で渡す物もあるのか……。
しかし我と貴様は既に何度も性交をし既に友とはいえなモゴモゴ……にゃんでくちをふしゃぐ……え? 公衆の前で言うな? あの日人前で脱ごうとした癖に今更だな……。
ほらほら、悲しそうな顔をするな……そら、我からのプレゼントだ……ちゅっ♪……どうじゃ? 甘いじゃろう? 唾液を糖分に変化させたのむちゅ~~~って、最後まで話させろ! また目が座ってるぞ! この後取材に行くといってたではないか! え? 今日は我の身体を隅々まで取材するじゃと? お主はせくはらおやじか! こらやめ……
……
……ばれん……たいん? 知らない子ですね。仕方ないではないですか、私がこの世界に転生してから既に10数年、前世の知識は曖昧ですから……。
え? 好きな人にチョコを渡して愛情を伝える日? 何でチョコレイトで? そういう物だと? 世の中には甘い物が苦手な人も居るでしょうに……納豆とかつぼ漬けとかでは駄目なのですか?
そもそも女性から男性へ贈るとか、普段から職業としてか料理好きな旦那でもない限り女性が料理を作っているでしょう? そんなイベントの日まで労働を強いるのですか?
私はやった事がありませんがチョコを湯煎して型に入れて冷却してなど……手間もかかるでしょうし……え? その時間の分愛情が込められている? そんな時間かければいい結果が出るとかソシャゲのニート優待イベントですか。
料理の腕や時間がなくてもいい? 全く努力さえすれば結果はどうでもいいとかいかにも日本人的な考えですね、女神様は日本人どころか人じゃないでしょうが。
そもそもこの世界でチョコを手に入れるとか、魔王を倒すよりずっと難しいと思いますよ……そんなレアアイテムをわざわざ手に入れる為の旅路の時間でその相手といちゃいちゃしてた方が有意義だと思いませんか?
……おや女神様、また私の周りに誰も居ませんね……。
……
パン!パン!パン!パン!
「嗚呼っ、カトリーヌお姉さま……もっと……もっと激しく……食べた瞬間に何かエロゲーの女の子ってどう見てもその下の口からはとても挿入らない、ましてや処女なのに直径5センチ以上あろうかという一物でいきなり膜をぶち破って臓器である子宮を損傷するような勢いで突きまくって、身体中の水分が出てるのじゃないだろうかという位の液を出しまくって、あへあへ~初めてなのに感じちゃう~とか、女性から見たら確かに異常にしか見えないだろうな、でもそっちの好きな薄い本でも男同士でそんな所に穴などないのですって所に突っ込んだりしてるし、その位置は骨ですって所に挿入して喜ぶ男を見て興奮してるしどっちもどっちチョコバイブを入れてえええええええええええええええええええ!!」
……
「え? こんな高級な物……本当に使っていいの?」
「わたくしの領地で試験的にカカオを栽培して、チョコレートの大量生産の目途は既にたっていますわ。遠慮せずに使って下さいませ♪」
「ふん、それでも庶民が気軽に手を出せる様な物にはなるまい……小娘の料理の腕を疑う訳ではないが、本当に良いのか? 公女の屋敷に居る料理人の方が良いのではないか?」
「うふふ、確かに料理長の作るスイーツも魅力的ですが、アテナ様の料理も決して劣っていないですわよ。御世辞ではなく、第三者的視点で見てもです」
「そ、そこまでネメシスに褒められるのは公平だけど……流石にチョコを使ったスイーツなんて作った事ないし……」
「この間持ってきたストロベリーやマンゴーも、初見だというのに見事に仕上げていたではありませんか♪ あのレシピは既にお母様や料理長にも試食していただき、大変好評でしたわよ♪」
「って初耳なんですけどっ! 私の料理が辺境伯様のお口に合わなかったらどんな罰を受けていたか判らないじゃない!」
「お母様はそんな事で罰を与える性格じゃありませんわ♪ アテナ様はもう少し自身の料理に自信を持つべきですわね」
「そうじゃな、古今東西様々な料理を食してきたが、小娘の料理はその中でも十指に入るほどの出来栄えじゃぞ……お主は狩人なんぞより料理人になるべきだな」
「アルテミスまでそんなお世辞を言ってないで、じゃ、そろそろやってみるわよ……ほら、二人とも手伝ってよ……この甘さならあのスイーツがいいかしら? 色々作ってみたいなぁ♪ アヤカート、喜んでくれるかしらっ♪」
「(チョコレートには興奮作用もあるって、言わない方がいいですわね……ふふっ、今夜が楽しみですわっ♪)」
……
それぞれの世界で、それぞれの女の子達の思いが実りますように……
2,3時間ででっち上げた あるまん @aruman00
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます