5話 広まる交友関係
いつものように授業を受けて昼休みを迎えた時、大二郎から声をかけられる。
「勇人、飯のことなんだけどさ」
「うん?」
昼休みの時間は毎回大二郎と凌哉との3人で一緒に食べている。
今日もそうかと思っていたが、
「クラスメイトのやつとも一緒に食べないか?早くみんなと仲良くやりたいし」
大二郎はコミュニケーション力が高い
大体どんなやつとも仲良くなれるのは
間違いなくこいつの長所だ
「いいじゃん。どこで食べる?」
「いつもの場所だよ、何人か集まってる」
「なら早く行くか。待たせると悪いし。」
「おう!」
そうしていつも飯を食べる
BR棟のベランダに向かう。
ベランダにつくと何人か同じクラスの男子が集まっていた。
俺や大二郎、凌哉含めて7人くらいか
そこには木村もいた
「おっす勇人!一緒させてもらうぜー」
「おう。にしても多いな
ベランダギリギリじゃん」
「案外みんな集まってくれてさ
声かけた人からまた広まってった」
どうやら声をかけたのは大二郎らしい
そこから結構ふえていったとか
「工藤君とは初めて話すかな?
僕の名前覚えてる?」
「覚えてるよ。鹿島くんだろ?
テニスが好きな」
「そうそう!覚えてくれてて嬉しいよ。
早く話したかったんだ、工藤君と」
「俺と?」
彼は鹿島悠太
タイプでいえば爽やか系の男子だ
テニス部に入っていたためテニスが好きで、
それを聞いた中瀬先生がものすごく喜んでいたのが印象的だった
「牧田君から話は聞いてたし、
佐藤さんからも散々ね」
「・・・なるほど」
「ベタ褒めだったよ?」
「この前散々聞いたわ」
鹿島君は佐藤さんと同じ朝凪中出身である
俺のことを知っていてもおかしくないか
「この学校に来たのは、テニス目的?」
「そうだよ。ここは強豪だからねー」
ここ陽千高校は学業はあまりだが
部活に力を入れてる部分もある
そのひとつがテニス部であり、
全国にも出場したことがあるらしい
「やっぱ強くなるなら強豪に入ってこそだし
ね。工藤君は?部活にはいるの?」
「・・・・悩んでる最中、かな」
「そうなの?てっきりサッカーかと思ったん
だけど。」
やっぱり佐藤さんの話を聞いてるなら
そりゃしってるか
「まぁ色々あってな。悩み中なんだよ」
「・・そっか。色々あったんだね」
何か辛いことがあったことを察したのか
俺の言葉を聞いて少し顔を歪ませる鹿島君
人間関係の問題は部活のトラブルではありふれたものだろうしな。
鹿島君も経験があるのかもしれない。
「まぁとにかくよろしくね!
気軽に悠太って呼んでよ」
「オッケー悠太。よろしくな」
爽やかな笑顔で握手を求められたので握手を交わす
鹿島君改め、ありがたく悠太と呼ばせてもらおう
「おい悠太ー、俺たちも工藤と話したいんだけどー」
「あぁごめんごめん。工藤君、
呼ばれてるよ」
「おう」
悠太に背中を押されて残りの話したことがない二人のところへ
そこには坊主の男子と
パーマで眼鏡をかけた男子がいた
「よっす工藤!
さあて、俺の名前は?」
「渡辺直哉だろ?ちゃんと覚えてるって、
あと、成田くんも。」
「おぉ、俺のことも覚えてくれてたか!」
坊主の方が渡辺直哉
パーマの眼鏡男子が成田優馬である
渡辺は野球が好きで元野球部
成田はアニメ鑑賞が趣味だと聞いた
「凌哉と話してて盛り上がってさー
やっぱ野球部同士だと話しやすいわ」
「話してる時に勇人の話をしてさ。
勇人と話してみたいって言われたから」
「その話を凌哉から聞いて俺はきたわけ」
なるほど凌哉から聞いたわけだ
「聞いた通りのいいやつそうで安心したよ
これからよろしくな工藤!」
「よろしく渡辺!
それと成田も」
「おう!仲良くやっていこう!」
それからは飯を食べながら
7人で趣味や部活の話などしながら
時間は過ぎていった。
友達ができるのは純粋に嬉しい
昔と違ってマイナスな印象から
入ることがないしな。
平和な日が今日も過ぎていく
だが次の日
俺はここが底辺と呼ばれる一端を
目撃することになる
新キャラ
鹿島悠太
佐藤由紀と同じく朝凪中出身
由紀から勇人の話を聞いたことがあり
勇人のことは話だけ聞いていた
テニスが好きで
なにかに没頭することが好き
茶髪で童顔。
女子から色んな意味で人気らしい
渡辺直哉
木村と同じく陽刻中出身
同じ野球好きの凌哉と意気投合し
そこから勇人の話を聞く
凌哉から勇人の話を聞いた際
凌哉がめっちゃ良い奴と褒めていたので
仲良くなりたいと思っていた
髪は坊主にしており
実は既に野球部に入部している
成田優馬
木村、渡辺と同じ陽刻中出身
アニメ鑑賞が好きで
アニメのことなら大体知ってる
友達からおすすめのアニメを聞かれることは
日常茶飯事らしい
パーマで丸メガネである
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