2話 最初のHRと最初の...

退屈な入学式が終了し

自分のクラスである1ー1の教室に入る。


この学校は

農業科と機械電子科にはクラス替えが無く

三年間同じクラスで生活する。

総合学科だけは人数が二クラス分いるらしいからクラス替えがあるらしいが。

総合学科80人と農業、機械電子でそれぞれ40人づつの計160人の構成である。

1組が農業、2組が機械、3と4組が総合学科だ


「ようこそ陽千高校へ

 私がクラスの担任の中瀬達也だ

 よろしくな!」


みればこのクラスの担任は結構元気な人みたいだ。なんと今年で58にもなるらしい。

このクラス三年間が終わった後定年退職するらしい


「ちなみにテニス部の顧問もやってるから

 入りたい奴は遠慮なく声かけてくれな!」


肌が焼けてるなと思ったらテニス部だからか


「今日は基本的な学校の資料配り。

 あとは各々の登校手段を用紙に書いてもら

 うのと、簡単な自己紹介をしてもらうぞ」


そう言って用紙が前から配られてくる。

この高校に来るための手段を書くようだ

電車か、徒歩か、自転車通学などがある


俺は基本的には家の最寄駅から電車に乗るため電車通学に。最寄り駅がどこの駅か、

所要時間はどのくらいかをその後わかる範囲で書いて終わった。


「なあ、少し聞いて良いか?」


そう言って前の男子が話しかけてきた。


「ん?どした?」

「いや、俺親に車で送ってもらうつもりなんだ

 けどさ、車の送迎の欄がないからわかんな

 くて。どうすればいいのかなって」

 

「あぁなるほどね

 その他の項目のところに親の送迎って書い

 ておけば良いと思うぞ。」


というか車の送迎はその他の項目に書いてくださいって書いてるけどね。気づいてないみたいだけど。


「なるほど、サンキュー助かったわ

 ところで名前先に教えてくれよ

 後で自己紹介やるみたいだけど」

「工藤勇人。よろしくな。名前は?」

「勇人か。俺は木村大樹。よろしくな!」


いきなり名前呼びかい。

なかなかフレンドリーな感じだ


「みんな終わったみたいだな。

 なら簡単な自己紹介を始めるぞー

 名前と出身中学、趣味や好きなことがあれ

 ばいってくれ。じゃあ席順で行くぞー」


中瀬先生の合図で自己紹介が始まっていく。

ここの高校は俺の地元から離れているので俺と同じ中学出身は大二郎しかいない。

だが逆にここらへんの出身の人たちは

陽刻中学という出身中学の人が多そうだった


「じゃあ次はそこの背が高い君だな」


そうして大二郎の番がやってきた


「名前は牧田大二郎!

 出身は山原中学で趣味はスポーツ全般

 特にサッカーが好きだな!

 よろしくおねがいしまーす!」


相変わらずのテンションだ

昔と変わらないなアイツは


「じゃあつぎは君だな。よろしく」


そうして順番が回ってきたのはさっき俺と話していた男子、木村君だ。


「おっす

 木村大樹です、出身中学は陽刻中で趣味は

 ゲームです。よろしくお願いします」


ゲームが趣味らしい

話が合う人が多そうだ


「よし、次はそこの君だな。よろしく頼む」


自分の番が回ってきた


「工藤勇人です

 出身は山原中で、趣味はゲームと体を動か

 すことかな。お願いします」


至って普通の自己紹介です、はい


それから順調に自己紹介は進んでいき

クラス全員が自己紹介を終えた後先生が言う


「それじゃあ明日から授業が始まる教科とか

 もあるから教科書とか忘れるなよ?」


「はい!!」

「おぉ良い返事だな。そうだ!

牧田君、

 委員長になってみないか」

「へ?」

「元気だしやってくれないか?

 近いうちに決めなきゃいけないしな」


理由が適当すぎじゃ?

流石にやらないんじゃ..


「良いっすよ喜んで!」


良いんかい


「そりゃ助かる!

 この流れで女子の方も決めておきたいな

 立候補してくれる人はいないか?」


「私やっても良いですか!?」


そう言って手を上げた人がいた

確か名前は佐藤由紀だったっけ。

でもあのテンション。なんかどこかで見た気がするなぁ

なんでだ?


「お、良いねえ。じゃあこの二人に委員長に

 なってもらおう!

 ではまた明日からよろしく皆んな!

 解散!」


先生の合図で解散となった

明日からまた頑張るとするか


俺は足早に教室を出て帰ることにした。





その時一人の女子が勇人を見ていたことに

勇人は気づかなかった。











新キャラ

木村大樹

勇人と最初に話した男子

ゲームが趣味だが

野球も好きでもっぱら観戦するのが好き

初対面の人ともすぐ仲良くなれる

身長は勇人より少し高めで

髪は短くスポーツ刈りである




佐藤由紀

委員長に自ら立候補したテンションが高い

女子、SNS等を好んで使っており

中学はサッカー部のマネージャーだった

笑顔を振り撒く天真爛漫な少女で

密かに男子から人気だとか。













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