凶花
花畑ってあるじゃないですか。ラベンダー畑とかバラ園とか、有名ですよね。アレって同じ花が沢山植えられてると思うんですよ。何百本も何千本も。同じものが沢山ある光景って、一つ一つは対して注目しないんですよ。仮にラベンダー畑にチューリップでも植わってたら目立つとは思うんですけど。僕らは全体を見る時って、全部同じなのを前提に見てるんです。
それはそうと、最近は畑にお花を植えてるところも多いですよね。向日葵とか。向日葵がたくさん生えてるところ見たことあります?遠目に見る分には綺麗ですけど、二メートルもある背丈に数十センチの花がついてるんですよ。威圧感というか、圧迫感というか。人に例えるには大きすぎますね。
さっきの話ですけど、向日葵畑に造花の花が混じっててもわかんないと思うんですよ。普通、一本一本確かめないじゃないですか。でも見分け方があるんですよ。ご存じのように向日葵って首が回るんです。一日で一周。だから、しばらく何時間か見てると、分かると思うんです。最初見た時と角度が変わってないのが偽物なんです。
前提が長くなってすいませんね。本題に移ります。
高いところから人混みを見る時って貴方はどうしてます?あ、いや、別に人間観察が悪趣味とか言ってるんじゃなくて。
そうですよね、普通は個人個人は意識しません。
歩いたり、止まってたり。
目立つ色とかなら目に留まるかもですね。
でも、人混みって人の集まりじゃないですか。
そこに別のものが混じってても分かんないと思うんです。
だからって、長い間人混みを眺めるのはやめた方がいいって思いますよ。
きょうか 江川キシロ @kishiro_asahina
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