第146話 味方にするリスク
食事を俺も済ませて美咲から指定された場所に向かった。そこにいくとグッズをぎゅっと抱きしめて眠っている美咲がいた。こんなかわいい制服女子高生が1人でここまで無防備で寝れるとかだいぶやべーな。
「ほら美咲帰るぞ」
「もうそんな時間ですか」
あくびをしながら持ち物をもって立ち上がる。
「いきますか」
外に出てしまえば双葉の脅威はなくなる。これで一安心だな。
「大変だったな」
「まさか裏目に出るとは。でもおそらくばれてないですし一安心です」
一歩間違えたら双葉に完全にばれているものすごいギリギリなラインだった。俺はもっと警戒をした方がいいかもしれない。
「だが双葉は警戒をやめないと思うし安易に二人で行動するのは控えたほうがいいかもな」
「それなんですけど。彼女にわたしたちのこと正直に話したほうがいいんじゃないでしょうか。あの人ならきっと黙っててくれますし警戒し続けるのはさすがに疲れます」
美咲からの提案。今一番の弊害を取り除くためには妥当な意見だと思える。俺も双葉を信用している。双葉なら俺たちの関係性を知っていもらえば警戒されることはなくなる。彼女が簡単に俺たちのことを周りに広めるような人でもないとおもう。
だが。
「さすがにリスクだろ。いい方向に進めばいいが、双葉がお前とおなじだったらどうする」
俺は美咲の裏の顔を知っている。そのせいか双葉も俺たちに素の自分をさらけだしていないきがする。もしそうだとしたら双葉に話したことで美咲の人間性が広まる可能性もゼロじゃない。考察程度だけで構築している現状通りにいかないと思う。
「さすが私を知った人物ですね。私を知っているようないいぶりには少しひきますがしっかりとした目はもっているようですね」
美咲に感心された。一部マイナスな発言があったがそれを抜いたらだいぶ高評価のようだ。
「私もそのせんはもちろん考えています。とくにあの中途半端な時期に転校してくるような人が前の学校で何もなかったとはいいがたいですし。だからどうするかはあなたにゆだねたいです」
結局俺に全任せということか。
「それなら現状維持だな。もう少し彼女を見極めたい」
「わかりました。私もなるべく彼女には意識をむけておきますので。何かわかったら共有します。最悪またあの人にお願いして調べてもらいます」
「それはやめておけ」
木佐山を使えば双葉の人間性をわかるかもしれにあ。だが、双葉の過去はまだ道だし何より触れてはいけない領域だろう。
「わかってます。最終手段程度で思っててください」
「そうだな」
双葉についてもっとしらないといけない。そのために頑張るとするか。
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