第126話

 双葉の元気がもどり美咲たちと再会する。

「おかりなさい。あれ大和君と上野君はどうしたんですか?」

「上野が落ちたから大和が保護している」

「そうですか。次どこ行きます?」

 今度は美咲が楽しめるところがいいな。そうなると絶叫系と恐怖系が無理だ。さらにどこまでの絶叫まで大丈夫なのかわからない。もしかしたら美咲にとってコーヒーカップも無理なのかもしれない。そうなると確実に美咲が楽しめるものって一択しかないか。

「ドリームアイランドにするか」

 ここではあれば美咲のおすすめアトラクション。美咲が好きなものであれば100%である。

「ほんとですか?」

 美咲が反応してきた。

「いやか?」

「ぜひ!お願いします」

「なら私も同行します」

 美咲が来るとなれば木佐山も同じように同行する。これで大和と上野以外はみんな同行する。

「いこっか!!」

 双葉が俺を引っ張る。


 ドリームランドは混んでいた30分くらいは待つことになるだろう。

「あのここでくじしませんか?」

 美咲が急に提案をしてくる。

「なんの?」

「席順です」

「私とりんくんでいいじゃんそっちも仲よさそうだし」

 美咲の言いたいことは理解できる。美咲は木佐山と並ぶということを避けたいのだろう。くじになれば木佐山と一緒にならない確率の方が高い。

「俺も賛成」

「え。私は椎崎様の隣以外ありえません」

「ならくじであててください。あなたの愛なら私との隣のくじ引けますよね?」

 美咲が煽り始めた。木佐山がその誘いに乗って来るのか。いや、美咲のいうことだこいつはきっと。

「そんなことする必要もありませんがいいでしょう」

 乗ってくる。

「双葉もいいだろたまには別の人と交流しろ」

 俺としては特別仲の悪い人はいないつまり負けなしである。

「仕方ないか」

 双葉もおれてくれた。

「じゃあこのアプリ使いますか」

 くじを引くようのスマホアプリを見せてくる。名前を書いて組を分けるシンプルなやつだ。

 俺たち4人の名前がいれくじが始まる。ガラガラの映像が流れ出す。

 最初に出たのは木佐山で2番だ。つまり1番の人とペアになる。

 次は俺で4番だ。

「よしこれでりんくんとなれる可能性が上がった!」


 50%であることは変わらないのだが。俺は美咲か双葉か。どちらでも普通の会話ができそうだな。木佐山とだったら美咲の件しか話すことないし。

「最後双葉さんにしますか」

「4番こい!」

 ガラガラが回る。そして球が出て結果が決まった。


 そして俺たちはその順番で席に座った。

「なんであなたとなの?」

「こちらのセリフです」

 後ろでは言い合いが始まっている。

「よろしくお願いします」

 俺の隣が双葉になった。

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