第82話 突然の婚約候補
椎崎の姉が突然現れた。扉を開ける前に覚悟をしないと。前回はだいぶあの人のペースもっていかれた。しかもこの状況でのとうじょう。絶対何か知っている。
「ねぇまだ?」
そろそろ開けるか。
扉あをゆっくりとあけた。
「遅い~もう少し早く開けてよ」
前回と違いすごくなれなれしいかんじだ。
「なんのようですか?椎崎はまだ帰ってきてませんよ」
「私はここにいるよー」
そうきたか。からかうのもうまいな。今日は椎崎美咲のことを苗字呼びにしたらちゃんとした
「みさき。ならいませんよ」
名前で呼ぶのなんか照れるな。本人の前でもないというのに。
「知ってるさっき見てきたから。車みたでしょ?」
やはりあの車この人のだったか。ということはようがあるのは俺ってわけか。
「今体調悪いんで帰ってもらっていいですか?話ならまた聞くので」
「美咲ちゃんに逃げただけで体調悪くなるの?」
「なんで知ってるんですか」
この人はなんで美咲事情に詳しいんだよ。怖すぎるんだけど。盗聴器でもつけてるのかよ。
「多分君の予想している通りだから」
鳥肌がたってくる。怖すぎるって。つまり俺と椎崎の会話が全て筒抜けってことかよ。
「でも安心して。とってるのは美咲ちゃんの声だけ。あくまでピンマイクのようなものだから基本的に君の声はなんも聞こえていない」
椎崎だけっていうのがさらに怖くなる。何が目的なんだ。やはりこの人にかかわるのは失敗だったな。目的だけ聞いてさっさと帰ってもらうか。
「で、なんのようですか」
「君が美咲ちゃんの婚約者候補になったからその報告だけ。私のこともお姉ちゃんって呼ぶ権利を手に入れましたおめでとう!」
今日なれなれしいのとか椎崎を美咲と呼ぶようにさせたのはこれが理由か。内容がぶっとびすぎていて理解がおいつかない。いきなり婚約者候補ってどういうことだよ。俺何をしたっていうんだ。良からぬことは何一つしていないぞ。
「何が理由ですか?」
「それは内緒。大丈夫いづれわかるから」
「椎崎は知ってるんですか?」
「自覚はないよ。本人に言うか自由。あの子を傷つけたくないなら黙っておくのがおすすめ」
ちゃんとした事情はありそうだな。決められた結婚。椎崎はそれを望んでいないのだろう。
「じゃ私は帰るから」
「俺は認めませんからね」
「大丈夫。君は美咲ちゃんを選ぶから」
今日は最悪で椎崎との関係が悪くなってるなか椎崎姉からはとんでもないものを投下された。俺の日常がだんだんと悪くなっている。
「あと君にとっていい情報あるけど聞きたい?」
「なんですか」
「美咲ちゃんは修正しておいたから安心してそれじゃ」
「っちょ」
俺の返答を聞かずとしていなくなっていった。どういうことだ。修正?なんだその表現。椎崎にいったい何をしたんだろうか。今日分かったこと。俺は椎崎姉妹が苦手であるってことだ。
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