第10話
後半に入るとアルケミストのディフェンスは更に安定した。中盤でのプレスがはまりペナルティエリアに相手を侵入させない。
徐々にゴール迫る攻撃陣は後半23分についに先制点を奪った。アウェイで奪った貴重な先制ゴールにピッチ、ベンチに居るメンバー全員の感情が爆発した。
桜井は普段はスタンドに居るため、久々に味わう喜びの感情に興奮した。このテンションはマジで病みつきになる。
府中は選手交代をしてなんとか流れを取り戻しにいったが、前掛かりになったことで、アルケミストのカウンター攻撃がはまり37分に追加点である2点目を入れた。
試合はこのまま2−0で西東京アルケミストが府中に勝利した。
試合終了後はピッチの上でハイタッチをしていた選手たちだが、相手チーム、サポーターに配慮しつつ、冷静にアウェイゴール裏のアルケミストサポーターに挨拶してロッカールームへと引き上げた。
ロッカールームに入ると感情が爆発して、選手同士で大声を出しながらお互いの健闘をたたえた。その中でとりわけハイテンションだったのは川田さんだった。伊達や武田などのディフェンス陣を称賛するとともに、攻撃陣に感謝を身体全体で表していた。
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