第7話 僕の予感

家に帰って僕はベッドに飛び込んだ。あかりが転校するまであかりと沙奈をただの幼馴染としてしかみていなかった。でも今は違う。あかりはいつも僕を救ってくれた。急にあかりに対する気持ちが溢れそうになった。そして今まで過ごした一秒一秒が鮮明に蘇ってきた。そんな思いに浸っていると僕は寝落ちして朝日が空を照らす時間まで寝ていた。急いで家を出て学校に向かう。なんとか間に合って靴を履き替えていると靴箱の中に紙が入っていることに気づいた。僕は気になってすぐにそれを見た。

「できれば今日返事がほしいです。体育館裏で待ってます。  あかりより」

もう一通手紙があった。

「放課後教室で待ってる   沙奈」

僕は試されているのだろうか。何故かそんな気がした。でも僕はあかりのことが好きだ。そんな思いを胸に放課後に体育館裏に向かう。そこには笑顔で待っているあかりがいた。

「僕あかりが好き。あかりの笑顔がずっと好きだった」僕の声が響く。あかりは涙を流しながら笑顔で首を縦に振っていた。僕は思わずこれ以上ないくらいの力で抱きしめてしまった。あかりも僕を抱きしめ返した。僕はこの幸せがずっと続くことを願った。

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