第11話 『11 ワータイガー族』

『11 ワータイガー族』


 シュネルが核熱炎で魔族を滅した。

 その頃、王都から離れた地で活動をしだしたのがワータイガー族だった。

 ワータイガー族の女王であるシルバーナが立ち上がる。


「おい、皆の者よよく聞け、我らワータイガー族はこれから人族の王都へ行く。王都には魔王が大軍を送ったのは確認した。これで人族と魔族が激突してお互いに自滅する。そこを我らが遅い王都を制圧するのだ!!」


「おおおおおおおおおおおおおおお! 人族の王都は今なら余裕だぜ!」


「おおおお!!!!!!」


 ワータイガー族は魔族の魔王と対立する関係で、なおかつ人族とも争っている。

 人族側はワータイガー族の女王シルバーナを恐れていた。

 世界でも魔王にも匹敵するとも言われる強さがあり、世界を支配する力があるとされるから。

 騎士団はシルバーナを最大限の危険な敵に指定していた。

 そのシルバーナは魔王アポゴノスの行動を調査しており、大軍を王都に送ったのを知る。


「女王シルバーナ様、魔王は大軍を送りました。きっと今頃は魔族と人族がお互いに殺し合い、両者は疲弊する。そこを狙うわけですね」


「シルバーナ様、今なら人族の騎士団は弱っています。余裕で倒せる」


「シルバーナ様、それに勇者クリシスもいるが、あいつも疲労しているはずだ。怖くはない」


 女王シルバーナに話したのは配下のワータイガー族。

 タイガー女3獣士のタイガーの牙、タイガーの爪、タイガーの尾の3人。

 3人はワータイガー族の女幹部である。

 服装は女王シルバーナと同じで獣の毛皮を着るも、肌の露出は大きい。

 胸や尻は大部分が露出されるのは、動きやすさを重視している。

 配下にはワータイガー族の大軍が並ぶ。

 女王シルバーナの号令によって王都に攻め込むとなった。


「やっと私の時代がきそうだ。王都を遂に制圧する。人族を制したら次は魔王だ。魔王アポゴノスも制圧してやろう」


「女王シルバーナ様なら、必ず実行できます。我らタイガー女3獣士も全力で戦います」


「戦います」


「戦います」


 ワータイガー族が動き出す。

 それを知らないシュネルはワータイガー族と敵対することになる。

 暗部団に入り魔族との激闘を経験した後でもワータイガー族が迫っていた。

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