第2話

8月14日 放課後

今日は初めて女の子と帰る日だ。

決して僕が陰キャでモテないからというわけではない、僕は一途な人間だからね。

僕は彼女と肩を並べて歩く。夕日の光が眩しい。ちなみに彼女は安城未楽(あんじょうみら)という名前。黒髪のロングに清楚系、僕のタイプでしかなかった。ほんとによくやったよ、自分。ただ、彼女はいつも目を合わせてくれない、何か秘密でもあるのだろうか?黙りこくって歩き続けること30分、僕は口を開いた。

「未楽も僕のことが好きだったの?」

彼女はこう言った。

『好きってわけじゃなかったけど、私と似てるなって思ってさ、』

正直何を言っているのかはわからなかったが、ともかく嫌いではなさそうで安心した。

日が沈んで暗くなる目前、僕達はキスをして解散した。

あー、こんな日が毎日続けばね。

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