第14話 敗者の剣
天照族は退治されたヤマトノオロチから出てきた「敗者の剣」を大神神社で奉ることになった。またヤマトノオロチを退治した「勝者の剣」十握剣は物部氏の氏神・石山神宮で奉られることになる。
そして、現在十握剣は鹿島神宮にある。鹿島神宮は、中臣鎌足を始祖とする藤原氏の氏神である。
しかもスサノヲが、オロチを退治した十握剣は誰もが拝観できる。十握剣に擬せられる剣は、他にもあり本物であるかわからないが本物でないとしても論理的には藤原氏が自ら我々がスサノヲ神の子孫もしくは後継者であると公言しているに等しい。
十握剣は「勝者の剣」であり、天業雲剣(草薙剣)は敗者の剣である。もし神威にあやかろうというのならば、祀るべきは「勝者の剣」であろうにも関わらず敗者の剣が「究極の宝剣」として崇め奉られているのは、このような事情があったのだ。
しかし、どうしてこの最弱のヤマトの最下位の天照族が最弱の剣で日本を統一できたのだろう。
ここから、天照族の大逆転の逆襲の話となります。
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