夜の罪悪感

つかさ

第1話

三日月が見えた いやあれ二日月かも

どうでもいいけど 髪乾かさないと朝大変だよ

アイス食べたいと駄々こねる君と

宥めながら髪乾かす僕

月を見ながら歩く それも一興

夜の空気に溶けてく 二人の影


1秒経っても 君は横にいる

アイスを頬張る小さな口 頬に付いてるよ

10年経っても 君は横にいる?

相変わらず 君は髪を乾かせないままだといいな


しっかりしなくていい もっと頼っていい

ずっと甘えん坊の君でいて

ゆっくりでいい みんなと違ってもいい

飽きることなく 笑ってる

そんな二人でいたい


小さなほつれから 

埋められないものができたら

そこまで紡いだ糸で補おうよ

簡単に解かないで


しっかりしなくていい もっと頼っていい

ずっと甘えん坊の君でいて

ゆっくりでいい もっとわがままでいい

夜に溶けて 沈んでいく

気づかないまま

そんな二人でいたい




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夜の罪悪感 つかさ @tsuki_

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ